The Mighty Storm / Peter Bradley Adams

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Release : 2014/2/4

Genre : Acoustic / Folk

Samples : bandcamp

Tracklist :

1. The Mighty Storm

2. Hey Believers

3. Feather In Her Crown  ★オススメ

4. Be Still My Heart

5. A Way To You Again

6. When The Cold Comes

7. Gypsy Lady

8. She Has To Come Down

9. New Orleans

10. Around Us

アメリカ 、アラバマ州出身のフォーク系シンガー・ソングライター、Peter Bradley Adamsの5thアルバム。

彼の音楽人生のルーツは、プロのジャズ・クラリネット奏者であり熟達したピアニストでもあった祖父。そんな祖父の影響を受けた彼は、6歳でピアノを習い始め、高校・大学でも音楽を専攻。留学先のドイツではMichael Kapsnerという作曲家と仕事を共にした経験もあるそうな。

大学を卒業してからは、フリーランスの作曲家としてTVや映画用の作曲を行っていたようですが、2001年にはKat Maslich Bodeなる人物とフォークデュオ「eastmountainsouth」を結成します。しかし所属レーベルの売却などで活動が上手く軌道に乗らない中、2005年にはソロアーティストとしてのキャリアを開始。今作を含め全5枚のフルレングスアルバムを発表しています。そんな彼の最新作は、包み込むような優しさに溢れた深みのある美しい作品。稀代のメロディーメイカーとしての才能を本作でもいかんなく発揮し、これでもかとセンチメンタリズムを刺激してきます。

個人的に彼の作品群の中で最も気に入っている『Traces』のような、そよ風のような爽やかさ・流麗さは本作ではあまり感じられませんでしたが、その分、哀愁や母性的な暖かさを感じる点ではこれまでのどのアルバムよりも優れているように思います。Peterの憂いを含んだヴォーカルや美しいアルペジオギターはもちろん素晴らしいのですが、コーラス担当の女性ヴォーカルも楽曲の美しさ・儚さに磨きをかける良い味付けになっています。

本作でのお気に入りは♯3. Feather In Her Crown。アコギによる流麗なメインメロディーに、切なく憂いを含んだヴォーカル。彼のメロディーメイカーとしての才能と魅力が凝縮された一曲です。その他にも、切なげなピアノとアコギの音色をバックに、しっとりとしたPeterの歌声が涙を誘う#5、哀愁深いペダルスティールギターとピアノの旋律が夕焼け模様を映し出す#6、そしてゲストヴォーカルJill Andrewsとの天にも昇る美しきコーラスワークでアルバムの幕を占める#10と、全編を通して素晴らしい楽曲が占める力作です。

彼の作品って、ヘトヘトに疲れている時に聞くと本当に絶品なんですよね・・・。仕事帰りなんかに聴くと最高です。胸に染み渡ります。心をそっと落ち着かせたいとき、是非聴いてみてください。