Abandoned Dancehall Dreams / Tim Bowness

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Release : 2014/7/8

Genre : Progressive Rock

Samples : Songs of Distant Summers

Tracklist :

1. The Warm-Up Man Forever

2. Smiler At 50

3. Songs Of Distant Summers

4. Waterfoot

5. Dancing For You  ★オススメ

6. Smiler At 52

7. I Fought Against The South

8. Beaten By Love

Steven Willsonとのコラボレーションで有名な”No-Man”の中心人物Tim Bownessによるソロ・アルバムの新作。

本作には多数のゲストミュージシャンが参加しており、Steven Wilsonを筆頭にPat Mastelotto (King Crimson)、Colin Edwin (Porcupine Tree)、Anna Phoebe (Trans-Siberian Orchestra)等、計10名近くのミュージシャンがゲスト参加しています。

“廃れたダンスホールの夢”と銘打った本作は、なるほどアルバムタイトル通り、かつてのダンスホールの優美さを懐かしむかのような儚さと哀愁を感じる作風となっています。全編通じてストリングスと銀盤が背景を美しくノスタルジックに彩り、そこにTimの優しいヴォーカルが乗るとまるでダンスホールの盛衰を映した幻想空間を彷徨っているかのような感覚を覚えます。

No-Manの作品は2作(”Flowermouth”と”Schoolyard Ghosts”)しか持っていないのできちんとした比較は出来ませんが、上述したように本作ではたくさんのミュージシャンが関わっているためか、楽曲によって音楽性に多様性を感じます。アコースティックなアレンジが光る曲もあれば、古典的なプログレに近い曲、エレクトロニックな電子音が印象的な曲など・・・どの楽曲も儚げで幻想的な雰囲気は一貫しながらも、素朴な暖かみを感じる曲、優麗で美しい曲、終末を感じる哀しい曲などバラエティーに富みます。

前半ではダンスホールがかつての輝きを垣間見せるかのような明るめの楽曲が並びますが、終盤に差しかかるにつれ元の廃れた姿へ戻っていくかのように暗めの楽曲へとシフトしていきます。パンチのある強烈な一曲は無く、BGMとして流してしまえばさらりと聴き終えてしまいそうですが、きちんと向き合って本作を聴けばその情報量の多さと魅力に気付くはずです。耳を傾ければ、歌詞は分からなくとも音が作中の世界へ連れて行ってくれる。そんなトリップ性の高い作品と言えるでしょう。

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