Abel Ganz / Abel Ganz

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Release : 2014/6/24

Genre : Progressive Rock / Folk

Samples : bandcamp

Tracklist :

1. Delusions Of Grandeur

2. Obsolesence Pt.I Sunrise

3. Obsolesence Pt.Ii Evening

4. Obsolesence Pt.Iii Close Your Eyes

5. Obsolesence Pt.Iv The Dream

6. Obsolesence Pt.V Dawn

7. Spring

8. Recuerdos

9. Heartland

10. End Of Rain

11. Thank You

12. A Portion Of Noodles

13. Unconditional  ★オススメ

14. The Drowning

PendragonやIQらと共に80年代初期から活動を続ける英Pomp Rockバンド、Abel Ganzの2014年作7thアルバム。結成30年を超える相当なベテランバンドなのですが、恥ずかしながら本作で初めて名前を知りました…。

前作から実に6年ぶりの発表となる本作ですが、それまでにオリジナルメンバーが2名脱退するなど紆余曲折を乗り越えた上での発表となりました。アルバムジャケット通りの透き通った汚れのない清らかさと、イギリスのバンドらしい土着性をたっぷり感じることのできる、素朴な美しさが光る逸品となっています。

上述したように元々はポンプ・ロックバンドとして一時期のネオプログレ・ムーブメントを牽引していたようですが、本作からはそういった気配を感じることはほとんどありませんでした。それよりもイギリスの民族音楽をリスペクトしたような、よりオーガニックで土着的なフォーク・ロックサウンドが印象に残ります。かといって田舎臭いだけかと言えばそうではなく、クラシカルで荘厳なストリングスやジャズ要素、テクニカルなギターソロを要所に挟むなど、聴き手が飽きないように多彩な工夫がされており作品通してすっきりと聴き通すことが出来ます。

本作でのお気に入りは#13. Unconditional。14分の長尺曲ですが、そのトラッドで透明感のある美しさに酔いしれているとあっという間に曲が終わってしまいます。途中挿入されるジャズパートや切なく美しい銀盤の音色に彩られたムーディな一曲です。

結成30年を超えてからのメンバーチェンジ、そしてセルフタイトルを冠するアルバムの発表と、バンドとしての「再出発」を強く感じる本作ですが、その勇気ある決断は吉と出たのでしょうか。過去作を聴いたことのない僕には何とも言えませんが、少なくとも本作がプログレやフォーク好きの方に胸を張ってオススメ出来る素晴らしい傑作であることは確かです。