TALK / Annabel

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Release : 2014/3/26

Genre : Pop / Electronic

Samples : 混線と対話

Tracklist :

1. I.C

2. 混線と対話

3. 指標

4. sky needle

5. CLOUDY

6. Alternative

7. カラのなか

8. 青に融ける

9. スプリンタートリップ

10. Dream Reverse

11. 未完成な星の住人  ★オススメ

12. スモルワールドロップ

アルゼンチン・ブエノスアイレス生まれ、日本育ちのシンガー、Annabelの2ndアルバム。

彼女の作品を聴くのは今作が初めてなのですが、そのきっかけは何よりも、本作で彼女をサポートするメンバーたちに反応したからでした。

元School Food Punishmentの蓮尾 理之さん、新居 昭乃の作品などに携わるサウンドプロデューサー保刈 久明さん、ハイスイノナサのギタリスト照井 順政さんといった、個人的に好んで聴く邦人アーティスト・バンドの関係者が彼女を中心に一挙に集っていたのです(その他、クラムボンのミト氏、スウェーデンのミュージシャンRasmus Faber氏などが関わっています)。それを知った瞬間、「これは…!」と思い脊髄反射的に購入したのでした(笑)

当然、内容の方も非常に充実したものであり、心から買ってよかったと思っています。とても洗練された、爽やかなエクスペリメンタル・エレポップ/ロックといった印象です。そういった作風の中でも、作曲者によって曲調は明確に異なり、アルバム全体で万華鏡のように目まぐるしく、極彩色の景色が移り変わっていきます。

またAnnabelの歌唱は非常に透明感があって美しく、すっと空気に溶け込むような儚さと、どんな曲でも自然に適応出来る柔軟性を兼ね備えています。

本作の楽しみ方としては、『あ、この曲調はSchool Food Punishmentっぽいな』と思ったらやっぱり蓮尾さんが手がけていたり、『このコーラスは新居 昭乃っぽい』と思ったら保刈さんが手がけている、と僕自身がそうしたように、各々のファンなら各作曲者の特徴を発見していきながら楽しめるのではないでしょうか。また彼ら関係者を知らない方にとっても、純粋に質の高いポップスとしてお楽しみいただけるかと思います。

個人的なお気に入りは♯11. 未完成な星の住人。こちらは元School Food Punishmentの蓮尾さんが手がけた曲であり、アコースティックなサウンドアレンジとポップで軽妙なリズムが心地よい一曲です。

アニメやゲームのタイアップ曲など数多くこなしている歌手さんですが、そのような印象は本作からは全く感じられませんでした。School Food Punishmentのようにエレクトロニックなポップ/ロックが好きな方、新居 昭乃のように癒し系女性ヴォーカルが好きな方、ハイスイノナサのように透明感のあるポストロックが好きな方、そういった様々なジャンルのファンに訴えかけることのできる、高品質な良作です。