Walking on a Flashlight Beam / Lunatic Soul

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Release : 2014/10/13

Genre : Progressive Rock

Samples : Cold

Tracklist :

1. Shutting out the Sun

2. Cold

3. Gutter

4. Stars Sellotaped

5. The Fear Within

6. Treehouse

7. Pygmalion’s Ladder

8. Sky Drawn in Crayon

9. Walking on a Flashlight Beam

ポーランドのプログレッシブ・ロックバンド、Riversideのベース&ヴォーカルを務める中心人物マリウス・デューダによるサイドプロジェクト、Lunatic Soulの4thアルバム。

本家Riversideよりもロック色は薄く、アンビエント・ポストクラシカル的な音楽性。どことなくオリエンタルで、ひんやりとした情景を映すサウンドを特徴としています。マリウスによるヴォーカルはRiversideの時よりも輪郭をぼかされ、音響の一部として環境に溶け込んでいます。

前作「Impressions」は、ヴォーカルだけでなくバンドサウンドまで極力排したインスト作品でしたが、銀盤によるクラシカルでメランコリックな音色やストリングス・打込みの導入などによるシネマティックな音像へと姿を変え、むしろそれまでの作品にちらついていた「Riversideの影」を払拭した画期的な作品でした。

本作では音楽性的には前作の流れを汲みながらも、前作の触れただけで崩れ去ってしまいそうな儚げな作風とは異なり、じっくりと腰を据えて瞑想に浸るようなより内省的な作風となっています。夜の海面に星の瞬きが映るような、深みのある美しさに満ちた傑作です。今回はヴォーカルの復活と共にバンドサウンドが前面に押し出されている一方、エレクトロニクスや打ち込みといった冷ややかさを感じる要素も積極的に採り入れられています。

お気に入りはタイトル曲でもある♯9. Walking on a Flashlight Beam。ダークなサウンドの中で揺らぐようにたゆたうマリウスのヴォーカルワークが筆舌に尽くしがたい美しさを見せる一曲です。後半挿入される美麗なギター・アルペジオも良い味付けになっています。

幽玄な美しさを湛えたサウンドで思考の深みへと導いてくれる作品。今作も素晴らしい完成度で、マリウスのあくなき探究心と溢れる才能を引き続き堪能する事が出来ます。