Simulacra / Opus Of A Machine

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Release : 2014/11/16

Genre : Progressive Metal

Samples : bandcamp

Tracklist :

1. Hourly Painted Obscurity

2. Parallels  ★オススメ

3. An Echo Undone

4. Simulacra

5. A Slow Embrace

6. The Feeding

7. Crack in the Soul

8. Tuatara

オーストラリア出身のプログレッシブ・メタルバンドOpus Of A Machineのデビューアルバム。素晴らしい才能を持った期待の新人です。

オーストラリアの若手バンドというものはどうして私をここまで惹きつけるのでしょうか…彼らの音楽は透明感があり、伸びやかで、広大で美しい。彼らの音楽を聴くたび私はいつも、あのグレートバリアリーフを想起してしまいます。オーストラリア人の音楽の起源はその雄大な自然環境にあるというのでしょうか。今日ご紹介するバンドOpus Of A Machineも例外ではなく、透明感と力強さを兼ね備えたオルタナティブ/プログレッシブメタル・バンドです。

Zachary Greensill(Guitars, Vocals)、Dale Prinsse(Bass)、Mitchell Legg(Lead Vocals, Guitars)、Trevor Gee(Drums)による4人編成から紡ぎ出されるサウンドスケープは、古典的なプログレッシブメタルを踏襲しつつも非常に先進的な要素を感じさせます。バンド自身が影響を受けたと公言しているOpeth、Tool、Radiohead、Devin Townsendといった多彩なジャンルの音楽性を取り込み、彼ら独自の音楽性として昇華させているためです。

パワフルでメタリックな轟音を轟かせたかと思いきや、次の瞬間にはアトモスフェリックな音響派らしいサウンドスケープで美しく聴かせる、そういった繰り返しを自然にやってのけるセンスを持ったバンドです。美しくも影のあるメロディーはAnathemaやKatatonia、Ghost Brigadeらのファンをも虜にしてしまうでしょう。最近のプログレッシブメタルの若手バンドで採り入れていないバンドを見つけるのが難しいDjent的なリフ回しがほぼ見受けられないのも逆に個性的に感じ、好印象です。

お気に入りは#2. Parallels。本作では最も尺が短い曲ですが、エモーショナルに歌い上げるヴォーカルワークがドイツのプログレッシブ・ロックバンドSylvanを想起させ、とても印象に残った楽曲でした。

細部を見ればまだ荒さはありますがそれを補って余りある才能を感じさせる、今後が非常に楽しみなバンドです。本作はセルフリリースとのことですが、これほどのバンドをレーベルが見過ごすはずは無いでしょう。いずれはシーン全体を担っていけるような、そんなバンドになって欲しいと願っています。