Breath in Silence / no.9 orchestra

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Release : 2014/7/6

Genre : Post Rock / Electronica

Samples : Trailer

1. with millions of love -fine-

2. Left the wind  ★オススメ

3. after it

4. Good morning

5. inside outside

6. Re:bug beats

7. Source of harmonics

日本が誇るエレクトロニカ・ソングライター、no.9こと城隆之が率いるバンド、no.9 orchestraの1stフルアルバム。

2007年に始動したno.9 orchestraは、作曲家城隆之を筆頭にギター、ドラム、ヴァイオリン、ピアノ等の生楽器による”バンド編成”によって主にライブでの音楽活動を行ってきました。しかしメンバーの流動が激しく安定しないことが多い中、こうしたスタジオアルバムの作成・発表は困難を極め、本作を作成する際はバンドメンバーが比較的安定していた状態の中で行われたようです。

本家no.9の方はエレクトロニカに属する音楽で、私も以前エレクトロニカにハマりかけていた際に4th「Good Morning」(2007)と、5th「usual revolution and nine」(2008)を4~5年前に買ったのを覚えています。しかし時と共に熱が冷めていくのと同時に、No.9の事も記憶の片隅に追いやられていってしまいました。おかげで去年発表された新作「The History of the Day」も未だ購入出来ていません。でも何故かこのバンドの作品が発表されたと知った時は「買ってみようかな…」と思ったんですよね。”バンド”という言葉の魔力にあてられたか、昔聴いた曲がバンド演奏でどうなっているのか確かめたいという気持ちがあったのかもしれません。

本作に収録されているのは全て既存のno.9の楽曲ということで、私の所持している作品からも数曲収録されているようです。原曲が分からない楽曲については比較のしようがありませんが、全体としてエレクトロニカの色もやや残しながら、ソフトなポストロック・サウンドで透明感のあるサウンドを生成し、まるで聴覚を通して心地良いそよ風を感じられるような非常に爽やかな作品に仕上がっています。おそらくno.9の楽曲を全く知らない方が聴いても全く視聴に堪えうるどころか、この作品を通じて”本家の楽曲を聴きたい!”そう思っても不思議ではないかもしれません。お気に入りは♯2. Left the wind。原曲の美しさ・爽やかさはそのままに、バンドサウンドによってスケール感が圧倒的に増しています。♯4. Good morningもピースフルで心温まる素晴らしい一曲です。

本家no.9を知っている方は勿論、全く知らない方でもポストロックのファンであるなら聴いてみる価値のある傑作です。今年の国産ポストロックの中でも間違いなくトップクラスに位置する作品。私も本作を聴いて、本家no.9の作品を買い揃えたくなりました。

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