Guiding Lights / Skyharbor

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Release : 2014/11/10

Genre : Djent / Progressive Rock

Samples : EVOLUTION

Tracklist :

1. Allure

2. Evolution  ★オススメ

3. Idle Minds

4. Miracle

5. Halogen

6. New Devil

7. Patience

8. Guiding Lights

9. Kaikoma

10. The Constant

インド人ギタリストKeshav Dharを中心にアメリカ人、イギリス人のメンバーも所属する多国籍バンドで、幾何学的な構築美とアトモスフェリックな空間美を併せ持った新世代のメタルをかき鳴らすSkyharborの2ndアルバム。

前作の1st「Blinding White Noise: Illusion & Chaos」(2012)では開放感と透明感を併せ持ったアトモスフェリックなDjentという当時としては比較的新鮮味を感じる音楽性を備えていましたが、それでも有象無象のDjentシーンから抜け出す程のクオリティーは持ち合わせていなかったように思います。ただ世界的な注目度はデビュー当時から高く、ゲストとして元MegadethのギタリストMarty Friedman、元TesseractのヴォーカリストDaniel Tompkinsといった豪華メンツを迎えた他、本作を聴いたLamb of GodTexturesといった実力派バンドのメンバーからも賞賛の声が上がるなど、業界におけるポジションはデビュー時から既に高い位置にありました。

そして2年ぶりの新作となる本作「Guiding Lights」では、前作ではゲストヴォーカルだったDaniel Tompkinsが正メンバーとして参加。前作で顕著だったDjent要素を大幅に削ぎ落とし、DeftonesKarnivoolといった美メロを聴かせるオルタナティブ・ヘヴィにぐっと近づいた印象です。それでも彼らの音楽性のコアである開放感と幻想的なまでの煌き・透明感は失わず、むしろ強化されたように思います。前作におけるDjentという要素を通じて感じた没個性感が払拭され、より洗練された音楽性を確立することに成功しています。

しかし、音響以外の点でややフックに欠ける内容なのも事実。♯1. Allure♯2. Evolutionと素晴らしく美麗でクールなオルタナティブ・メタルを聴かせるのですが、その後の内容でそれ以上の驚きを感じることはありませんでした。展開など凝ってはいるのですが、メロディーに今一つ捻りがないため聴き疲れを起こす場面も。今後、予定調和を感じさせない音楽性の拡がりを獲得することが出来ればこのバンドは真に化けると思います。それだけのポテンシャルを備えてることは本作を聴けば明らかですし、これからの新世代メタル・シーンの息吹を感じさせるには十分な内容を伴った作品だと思います。