Home / Sylvan

91ayvblhNGL._SL1500_

Release : 2015/2/17

Genre : Progressive Rock

Samples : “Shine”

Tracklist :

1. Not Far From The Sky

2. Shaped Out Of Clouds

3. In Between

4. With The Eyes Of A Child

5. Black And White

6. The Sound Of Her World

7. Sleep Tight

8. Off Her Hands

9. Shine

10. Point Of No Return

11. All These Years

12. Home  ★オススメ

ドイツのプログレッシブ・ロックバンド、Sylvanの2015年最新作。

このSylvanというバンドは、筆者の中でAnathemaPain of SalvationOpethらと共に音楽嗜好の大きな部分を占める重要な存在で、前作「Sceneries」は2012年ベストアルバム(第2位)に、5th「Posthumous Silence」はAll Time Best “Progressive Metal Album”(第4位)に選出しています。結成自体は1990年とかなり古く(現在のSylvanという名前で活動を始めたのは1997年から)、20年近いキャリアを持つ立派なベテランバンドですが、日本での知名度はキャリアに比して余り高くはありません。そんな彼らはドイツを出自としながらも、Porcupine TreeやMarillionといった英国モダンプログの影響を強く感じさせる、テクニックに裏打ちされた叙情的なメロディーが印象深いバンド。憂いを帯びたサウンドスケープは透明度が高く美しいものですが、作品によってはメタリックな音像や心を抉るような毒気も織り交ぜられ、聴き流しを許さない緊張感と凄みを兼ね備えています。

前作「Sceneries」はたおやかで童話的なバンドサウンドとMarco Glühmannのヴォーカルに焦点が当たった、ソフトながらもメロディアスな作品でしたが、本作「Home」は「Posthumous Silence」でも見せたストリングスやメタリックな音像が復活し、これまでのキャリアを総括するような豪華なサウンドに。また、これまで多くの作品に見られた痛切さ・切なさや悲劇的な印象はやや薄れ、”救済”を感じさせる暖かみのある作風となっています。

個人的には彼らの”影”の部分が特に好きなため、本作の作風については当初戸惑うこともありましたが、先入観を捨て純粋なロック作品として見れば淡い光が燦々と降り注ぐ天上のロックであることは疑いなく、極めて完成度の高い作品であることが分かります。ただ、それでも「Sceneries」や「Posthumous Silence」、「Presets」といった傑作群と比べるとやや劣るかな、というのが正直な感想。Sylvanを初めて聴く、という方にはオススメはしにくい作品ですが、Sylvanの美しい側面がお好きな方であれば間違いなく楽しむことの出来る良作です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*