Jacob Pavek “Illume”

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Release : 2015/4/10

Genre : Modern Classical

Samples : bandcamp

Tracklist :

1. Stairs

2. Tonight, Tomorrow

3. Illume

4. Seasons

5. Joey

6. If I Forget About You, I’ll Never Wake Up

7. Sons And Mothers

8. The Yield

9. Dreams Of Light

10. Wings  ★オススメ

11. Wedding Song

アメリカはミネソタ州の都市、セントポール出身のモダンクラシカル・アーティスト、 Jacob Pavekの2ndアルバム。ドイツのレーベルUnperceived Recordsからのリリース。

21歳の時に初めてモダンクラシカル・ミュージックに触れた彼は、作曲を学んだ後2012年にデビューアルバム「Bloom」をリリース。当作品に収録された楽曲は、サンノゼ(カリフォルニア州の都市)のオーケストラ隊による音楽選集に掲載されたり、アメリカの『エミーアワード』受賞歴のあるドキュメンタリー番組”Haiti Love”でBGMとして使用されたりと、国内で早々に注目を集め、Jacobはデビュー間もなくして一定の成功を手にすることになります。

「Bloom」のリリース後、彼は2ndアルバム作成のため、半身であるグランドピアノと対面しながら自身の潜在意識から生み出される音を組み上げ、洗練させていきました。そして約3年をかけて新たに生み出された音楽は、本作でタッグを組むヴァイオリニストleah ottmanの流麗なる旋律と共に、まるで誰もいない大聖堂へと仄かに差し込む陽光のような、神聖でいて包容力のある、感傷的な趣を感じさせるクリアなサウンドスケープへと昇華されています。そうした11曲の楽曲から成る2ndアルバム「Illume」は、唯一無二の美しさを誇る作品として長く愛されるものとなるでしょう。

アルバムタイトルの”Illume”という単語は「輝かせる」「明るくする」という意味がありますが、表題曲#3 Illumeは正にピアノの一音一音が神聖な光を発しているような印象で、本作最初のハイライトとなる楽曲です。その後もヴァイオリンの物憂れげな旋律と、共鳴し反響するピアノのミニマルな演奏がデュエットする#4、ピアノの優しく柔らかな音色が母性を感じさせる#7、ループするピアノ伴奏をバックにヴァイオリンのレイヤードサウンドがこみ上げるような切なさを演出する#8、ピアノとヴァイオリンの演奏が完全に解け合い、天使の羽のように軽やかで美しい音色が奏でられる#10と、聴きどころは多く、本作を通して聴いたあかつきにはまるで精神が浄化されたような、晴れやかで優しい気持ちになっていることでしょう。

モダンクラシカル・ミュージックファンの方は勿論、美しい音楽を聴いて癒されたい人には強くおすすめしたい作品です。