Black Bride / Gyze

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Release : 2015/2/25

Genre : Melodic Death Metal

Samples : Black Bride

Tracklist :

1. Black Bride

2. In Grief

3. Honesty

4. Insane Brain

5. Black Shadow

6. Winter Breath

7. Twilight

8. Satanic Loop

9. NANOHANA  ★オススメ

10. Julius

11. Asuhenohikari

12. Gnosis

国産メロディックデスメタルバンド、GYZEの2ndアルバム。

まず当バンドの成り立ちから述べると、2009年5月にRyoji(guitar, vocal)とshuji(drums)が地元札幌で前身バンドSuicide Heavenを結成した事が始まりで、その後東京へ拠点を移すも2011年には所属する事務所から独立することを決意、それからはバンド名をGYZEに改名し活動を行っています。尚、2013年にはAruta(base, vocal)が正式加入し現在の3名体制となりました。

2012年、ドイツで開催される世界最大級のメタル・フェス”Wacken OpenAir”への出場権が得られる”METAL BATTLE JAPAN”にエントリーし準決勝まで進出するなど、国内でもその名を広く知らしめながら、一方で海外レーベルへ送っていたデモ音源がイタリアのレーベルCoroner Recordの目に留まり、同レーベルに所属するDisarmonia Mundiの中心人物であるEttore Rigottiプロデュースの下、2013年6月に1stアルバム「Fascinating Violence」をリリース。国内デビューよりも世界デビューの方が先立つ形となりました。デビューアルバムらしからぬクオリティーの高さ、メロディーの親しみやすさから日本にも”逆輸入”する形で大変話題となり、同じ国産メロデス勢のSerenity in MurderやVeiled In Scarlet、Thousand Eyesらと共に注目を集めることとなります。

2014年には遂に国内メジャーレーベルと契約し、2015年2月に2ndアルバム「Black Bride」をリリース。前作から引き続き、Ettore Rigottiが全面的にプロデュースを行っています。

内容については前作で見せたモダン・メロデス路線を踏襲しつつ、クラシカルでメロディアスなフレーズを奏でるギターにフォーカスを当てたものとなっており、Disarmonia Mundi に Galneryusの要素を足したようなモダンなサウンドにヒロイックなギターが絡む、より”国産バンドらしい”作品になっています。

#1 Black Brideからヒロイックなギターフレーズが爆発する、その手のリスナーは悶絶必至のキラーチューン。その後もタフなヴァースからEttoreによるクリーンコーラスが絡むクリアなサビが美しい#3、サビのバックギターの切ないフレーズが堪らない哀愁を生み出す#5、幻想的なシンセとギターによるユニゾンから、勇壮なサビメロへとなだれ込む本作屈指のハイライト曲#9と、メロディー重視のメタラーには天国のような構成になっています。前作と比べてもあらゆる点でパワーアップしているのですが、強いて注文を付けるなら、もう少し楽曲表現に幅を持たせても良かったかなと。全体的に同じようなテンション・作風の楽曲が占めているので、リスナーによっては途中でだれてしまう方もいらっしゃるかもしれません。

音質については各所でいろいろ言われていますが、これはEttoreプロデュースによる影響もあって、前作にも増して近年のDisarmonia Mundのアルバムの質感に近いものとなっています。なので慣れている人間にとってはEttoreプロデュースの時点でこういったサウンドスケープになることは予想できたのではないでしょうか。ただし、流麗なギターフレーズを大きくフィーチャーした本作にとっては、もう少しクリアなサウンドに仕上げてもらった方が良かったかもしれません。せっかくの美しいギターフレーズがやや埋もれ気味になってしまっている部分もありましたので…。

前作の良かった点を引き継ぎながら改善すべき点を改善し、全うに正当進化した作品だと思います。ここから更に表現の幅を広げていけば、世界のメロデスシーンのトップランカー達に並ぶ日も近いかもしれません。

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