Brainwashed / While She Sleeps

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Release : 2015/3/24

Genre : Metalcore / Groove Metal

Samples : Four Walls

Tracklist :

1. The Divide

2. New World Torture

3. Brainwashed  ★オススメ

4. Our Legacy

5. Four Walls

6. Torment

7. Kangaezu Ni

8. Life In Tension

9. Trophies Of Violence

10. No Sides, No Enemies

11. Method In Madness

12. Modern Minds

UK発の5人組メタルコアバンド、While She Sleepsの2ndフルアルバム。

2012年にリリースされたデビューアルバム「This Is The Six」が新人離れした完成度でありながら、今作のリリースも含めここ日本ではまだイマイチ注目されていない不遇なバンドです。しかし1stアルバムリリース当時、たまたま作品を手に取った際に聴いた表題曲”This Is The Six”の衝撃ったらなくて、「こんな凄いバンドがデビューしたのか!」と一発で気に入ってしまったのを強く覚えています。メタルコアは余り聴かない私ですが、このバンドに関してはLamb of Godらと並んでお気に入りのバンドです。

彼らはUS産のメタルコアバンド達とは異なり、マッチョ感は控え目でブレイクダウンを多用することもありません。そして平凡なメタルコアバンドにありがちなサビのクリーンパートで殊更にメロディーを強調するだけのスタイルではなく、グロウル/シャウトを中心とした燃えるような歌唱を前面に、激しくもほんのり叙情的なメロディーを奏でるリフと凄まじいグルーヴ感の応酬で一気にアドレナリンを放出させていきます。一方で欧州産バンドらしい繊細な美的感性も持ち合わせており、場面によっては叙情的なアルペジオギターや美しいピアノの旋律をカットインしたりと、搦め手を織り交ぜながら聴き手をその世界観に飲み込んでいく恐るべき若手バンドです。

本作は3年という期間を費やしただけあって、前作から着実に進化した内容に仕上がっています。そして本作を聴けば、最早彼らが「メタルコア」という小さな枠の中で語られるべきバンドでは無くなった事も明らかになるでしょう。メタルコアバンドとして培ったグルーヴィーなアンサンブルは更に強烈なものとなり、メロディーは扇情性を増してライブ映えしそうな素晴らしい楽曲が並びます。新世代メタルバンドのトップランカーとなるに相応しい、ジャンルの垣根を越える普遍的な魅力を持った傑作を生み出しました。

徐々に大きくなる人々の喧騒で緊張感を煽るイントロ#1から、タイトル通り新世界の幕開けと苦悶を強烈なエモーションを持って吐き出す#2、前作の”This Is The Six”を思わせる鮮烈なイントロから、徐々にヘヴィネスを増しつつ激情を撒き散らしていく#3、メロディアスなギターフレーズを中心に勇壮に駆けるミドルチューン#4、哀愁を感じるアルペジオギターと勇壮なコーラスにはじまり、小気味良いグルーヴ感とメロデスバンド顔負けの叙情的なギターフレーズが印象的な#5、Torment(苦痛)を表現するヘヴィーで沈痛な趣ながら、それに打ち勝とうとする意志の強さとメッセージ性も感じられる#6、”考えずに”という言葉のローマ字表記を楽曲名にした#7は儚げで美しいピアノの独奏曲。続く#8はタイトル通り”強い意志を持って生きていけ”という前向きなメッセージ性を力強く雄大なメロディーにのせたミドルチューン。不安感を煽る不協和音リフから、パンテラばりの力強いグルーヴ・アンサンブルを見せつける#9、哀愁を感じさせながら疾走するギターワークと力強いコーラスが絡まり、ヒロイックな趣すら感じさせる#10、血管の切れそうなエモーションを吐き出しながら、カオティックで複雑な展開で疾駆する#11、ピアノ演奏とコーラスを交えつつ、哀愁と共にクライマックスまで爆走する#12と、どの曲も聴きどころ満載で、中毒性も高く高品質な内容です。

多彩なアンサンブルを巧みに展開させることで、聴き手のマインドに訴えかける説得力の高い音像を生み出しています。あらゆる点で1stアルバムを大きく上回っており、これからの更なる躍進とポテンシャルの高さを世界に見せつける意欲作であり傑作です。

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