Cold Inferno / Disarmonia Mundi

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Release : 2015/5/27

Genre : Melodic Death Metal

Samples : “Stormghost”

Tracklist :

1. Creation Dirge

2. Stormghost

3. Behind Closed Doors

4. Coffin

5. Oddities from the Ravishing Chasm

6. Slaves to the Illusion of Life  ★オススメ

7. Blessing from Below

8. Magma Diver

9. Clay of Hate

10. Toys of Acceleration

11. The Loneliness Of The Long Distance Runner

Ettore Rigotti率いるイタリア産メロディック・デスメタルプロジェクト、Disarmonia Mundiの6年振りとなる5thアルバム。

Destrageや5 Star Grave, Rise to Fall, 更に日本のBlood Stain ChildやGyzeといった数々のバンド作品のプロデュース業をこなしつつ、自身のメイン・プロジェクトであるDisarmonia Mundiにおけるアルバムリリースもコンスタントに行ってきたEttoreですが、最近ではDestrageらと共にジブリ作品の楽曲群をカバーしたImaginary Flying Machinesによる「プリンセスジブリ」のリリースという話題性もあって、メタル愛好家以外にも一定程度には名前が知れ渡っているのではないかと思います。

Disarmonia MundiはEttore RigottiClaudio Ravinaleによるメタル・プロジェクトで、Claudioがメインヴォーカルを担当する一方、Ettoreがギター・ベース・ドラムス・キーボード・サブヴォーカル・ソングライティング・ミックスやプロデュース等全てを手がけており、実質Ettoreを中心としたプロジェクトと言っても過言ではありません。また2004年以降のアルバムからはSoilworkのBjörn “Speed” Stridがゲストヴォーカルとして一部楽曲に参加しています。

メロディック・デスメタルバンドとして国内で注目を集めるきっかけとなったのは2004年作の2ndアルバム「Fragments of D-Generation」で、当時のメロデスシーンでは余り見られなかった近未来感のあるサイバーな作風と、楽曲の凄まじいクオリティから一気にシーンの注目株へと登りつめ、その後の3rd「Mind Tricks」(2006)、4th「The Isolation Game」(2009)とファンの期待を裏切らないハイクオリティな作品を輩出し続けてきた実績もあって、シーンにおけるファンの信頼度(という名のハードル)はかなり高いものとなっています。

さて、フルアルバムのリリースとしては6年振りとなる今作「Cold Inferno」はというと、長いブランクを感じさせないDisarmonia Mundi節は健在で楽曲クオリティーも相変わらず高いのですが、既視感のあるメロディー・楽曲展開が散見され、過去作と比べるとややメロディーのフックも弱く、良くも悪くも予定調和の中に収まったアルバムと言えてしまうのではないかと思います。

冒頭の大仰なオーケストレーションで驚かせつつも、その後はいつものDisarmonia Mundiらしい攻撃的なモダン・メロデスへと流れ込む#1。メインリフが2ndの「Common State Of Inner Violence」を思い起こさせますね。そして噛み付くように凶暴なギターリフ・ヴォーカルの応酬から叙情的で透明感のあるサビメロへの流れるような展開が印象的な#2、メカニカルなメインリフにカットインされるメロディアスなギターフレーズが美しい#3、ヘヴィーで攻撃的なヴァースからドラマティックなクリーンパートへとお得意の展開に繋げる#4と続きます。ギターリフのキレは前作より確実に増していますね。またEttoreのヴォーカルも作品を追うごとにどんどん巧くなっているように思います。その後も、凶暴で攻撃的なアンサンブルと流麗なギターフレーズ、コーラスを絡めてドラマティックに展開していく#5、サイバー&グルーヴィーなアンサンブルの中、3人の激情ヴォーカルがぶつかり合う#6、3rd「Mind Tricks」を思い出させるメロディアスで厚みのあるリフワークが特徴的な#8など、終始、攻撃的に畳み掛けていく苛烈な楽曲が占めています。なお、国内盤ボーナストラックの#11はIron Maidenのカヴァー曲です(元Scar SymmetryのChristian Älvestamがゲスト参加)。

往年の作品の中からスピーディーでパワフルな楽曲をパッケージングしたような内容で、それぞれのクオリティーは高いのですが、終始同じような作風の楽曲が続いてしまうため後半は少々だれてしまうかもしれません。6年という期間もあったことですし、もう少し冒険して欲しかったというのが正直なところです。個人的には今作はやや期待ハズレな内容となってしまいましたが、メロデスシーンにおける孤高の存在として次作からどのように打って出るのか、期待して待ちたいと思います。

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