Cosmic Drone / ISON

a1512123550_10

Release : 2015/6/8

Genre : Ambient / Doom /Post rock

Samples : bandcamp

Tracklist :

1. Lost Satellites

2. Atlas

3. RedShift  ★オススメ

4. Icosahedron

5. Travellers

スウェーデンはイェーテボリを拠点とする新人アンビエント・ユニット、ISONによるデビューEP。

UKのプログレ・サイケデリックロックバンドCrippled Black Phoenixのギター/ヴォーカルを務めるDaniel Änghedeと、スウェーデンのゴシック・ドゥームメタルバンドDraconianのシンガーHeike Langhansの2名によって今年結成されたデュオで、本作は霊的で宇宙的な意匠を感じさせるアンビエント・ミュージック作品。それぞれが本業のバンドでマインドとしている音楽性だけでなく、AlcestやWolves In The Throne Room, Year Of No Light, Godspeed You! Black Emperor, Electric Wizardといった彼らの個人的な嗜好も反映されてか、その音像にはゴシックメタルやポスト・ブラックメタル、ドゥームメタル、シューゲイザーといった多彩な要素が入り混じっています。

ダークなアンビエントテクスチャの中で轟音を織り交ぜながらメランコリックなメロディーを聴かせ、単なるダーク・アンビエントやドローン・ドゥームとは似て非なる音楽性を成しています。無理やり言い表すならアンビエント・ゴシックドゥームとでも言えばよいでしょうか。Dark Sanctuaryにも似ていますが、こちらの方がよりバンドとしてのアンサンブルがはっきりした音像です。また、アンダーグラウンドでアトモスフェリックな作風を追求するために、作曲等を廃棄された地下発電所という外界から隔絶された環境で行うという徹底振りであり、その甲斐もあってか黒を基調とした幾何学的なジャケットアートのように、自然性を殆ど感じさせないカルトでダークな地下音楽が高度に表現されています。

じりじりとした暗黒ノイズに、美しい銀盤の音色とHeikeの歌唱が木霊する#1、憂いを帯びた銀盤とアルペジオギターの旋律をバックに2名の歌唱が浮遊する#2、浮遊感のあるヴォーカルを中心にエモーションを蓄積させ、終盤に轟音と共にバーストさせる#3、重厚に刻まれる不穏なノイズギターと堕落していくような歌唱によってオカルティックな音像を創り出す#4、アンビエントシンセの海中で2名の歌唱がエモーショナルに絡み合う#5と、終始ダークでメランコリックなアンビエントサウンドを基調としながらも、ヴォーカルやバンドサウンドの使い方によって各楽曲の差別化が図れています。

組んでいる2名の元々の実力もさる事ながら、デビュー作にしてかなり完成度の高い内容だと思います。アンビエントとしても聴き易い部類に入ると思うので、暗く耽美的な音楽を好まれる方であれば広くオススメできる良作です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*