Skyline / Barock Project

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Release : 2015/6/13

Genre : Progressive Rock

Samples : bandcamp

Tracklist :

1. Gold

2. Overture

3. Skyline (feat.Vittorio De Scalzi)

4. Roadkill

5. The silence of our wake

6. The sound of dreams

7. Spinning away

8. Tired

9. A winter’s night

10. The longest sigh  ★オススメ

イタリアのシンフォニック/プログレッシブロックバンド、Barock Projectの4thアルバム。

私が彼らの事を知ったきっかけでもあった前作「Coffee in Neukölln」は、PFMやEL&P, Genesis等をリスペクトしつつ中世ヨーロッパを思わせるバロック調の優美なメロディーをモダンに洗練させた極めてハイセンスな内容で、日本含め世界中の多くのプログレリスナーを虜にした作品でした。それに引き続く本作は、完全なるバンド主導での音楽制作のためにクラウドファンディングを用いた資金調達を基に制作されています。更に本作の3曲目では、ゲストミュージシャンとしてイタリアのプログレジェンドNew TrollsのVittorio De Scalziがヴォーカル/フルート奏者として参加し、ジャケットアートの制作にはGenesisを初めとする70年代プログレッシブ・ロックアルバムの多くを手がけたPaul Whiteheadを起用するなど、よりプログレッシブ・ロックファンにアピールする制作陣となっています。

メンバーチェンジを経て4人編成となった上でのリリースとなった本作でも音楽性に大きな変化は無く、大まかに言えば前作の延長線上にある作品と言えます。オーケストレーションやフルート, オルガン等を活用したクラシカルなアレンジと甘美なメロディーが特徴的な良質なプログレッシブ・ロック作品です。ただ前作で仄かに感じられたAOR/都会的な要素は影を潜め、よりクラシカルなプログレッシブ・ロックとしてのアンサンブルにフォーカスを当てた内容となっており、変拍子を多用した複雑な楽曲展開とジャケットアートのようなレトロ&ファンタジックな旋律が懐古感を刺激する、往年のプログレッシブ・ロックファンには堪らない一品に仕上がっています。

銀盤・オーケストレーションを絡めたプログレッシブなアンサンブルが印象的な#1や、アコースティックギターと囁くようなヴォーカルによる牧歌的なイントロから、シンセとエッジの効いたギターを中心としたハードなアンサンブルへと展開する#3、中盤以降のドラマティックなオーケストレーションのカットインとギターが奏でる幻想的なメロディーが心地良い#5、ピアノを交えたジャジーなアンサンブルが小気味良くホップする#7、クラシカルなピアノの旋律と壮麗なギターフレーズ/ヴォーカル・コーラスワークがスケール感と美しさを際立たせる#8、流麗なピアノの美旋律とアコースティックギターをバックに、憂いを帯びて歌い上げるヴォーカルワークが哀愁深い#9、クラシカルなピアノとオーケストレーションを中心としたアンサンブルが伸びやかでドラマティックな美旋律を奏でるクライマックスチューン#10と、中世の絵画のような芸術的な美しさを演出する楽曲がひしめいています。

前作から更に洗練されたプログレッシブ・ロックとして深みを増して帰ってきました。個人的には前作の都会的な空間美が恋しくなる場面もほんの少しありましたが、70年代プログレッシブロック愛好家は勿論、中世的な世界観や甘美なメロディーにどっぷりと浸りたい方には強くオススメできる力作です。

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