Witchboro / Rosy Finch

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Release : 2015/6/15

Genre : Psychedelic / Stoner Rock

Samples : bandcamp

Tracklist :

1. Úrsula

2. Hyde Formula

3. Miss Howls

4. Sexkinesia  ★オススメ

5. Polvo Zombi

6. Will O´ the Wisp

7. Ligeia

8. Mistress of Evil

9. Daphne VS Apollo

10. Gmork (Bonus Track)

11. Metamorphosis (Bonus Track)

スペインで2013年に結成された女性2名+男性1名によるトリオバンド、Rosy Finchの1stフルアルバム。

同郷のサイケデリック・ロックバンドPyramidalのドラマーLLuís Mas、ドゥームメタルバンドHelaのシンガー兼ギタリストMireia Porto、そしてElena Garcíaによる3人組のサイケデリック/ストーナーロックバンドで、70年代以降のドゥーム/サイケデリックロックと90年代以降のグランジ/オルタナティブロックをブレンドし、スモーキーな荒々しさと退廃的でアトモスフェリックな美しさを兼ね備えた独自のヘヴィ・ロックを追求しています。フルレングスのアルバムとしては2013年のデビューEP「Wolves Waiting」以来、初めてのリリースです。

作風としてはEPから大きな変化はなく一貫してダークでオカルティックな音像が支配する本作ですが、その構成は凶暴で攻撃的なバンドアンサンブルが特徴的な”Black Hills”と名付けられた前半部分と、ダウナーで浮遊感のあるサウンドスケープが奏でられる“Sea of Trees”と名付けられた後半部分に分かれており、2つの音楽的側面から楽しむことのできる作品となっています。圧倒的なヘヴィネスが織り成す不穏でオカルティックな音像が渦巻く#1に始まり、エモーショナルな女性ヴォーカルの力強い歌唱と、3ピースとはとても思えない程ヘヴィ&グルーヴィーな#2、歪みきったディストーションギターがスロウに刻む前半部分から一転、パンキッシュに暴走する後半部分への展開にカタルシスを感じる#3、ドライヴするバンドサウンドと絶叫に近い歌唱でエモーションを撒き散らすヴォーカルが印象的な本作のハイライトナンバー#4、金属的な重いアンサンブルの中で気だるげな歌声が木霊するホラーチックなナンバー#5、オルタナティブロックとスラッジメタルを行き来するプログレッシブな展開の妙が光る#6、清廉なギターリフレインの中を揺らめくようなコーラスワークが陶酔感を促す#7、メタリックでトライバルなアンサンブルに乗った陶酔的なヴォーカルワークが印象的な#8、ダウナーでアトモスフェリックな音像が脳をぐらつかせるサイケデリック・ヘヴィーロック#9と、豪快にドライヴする前半部分と濃密なサイケワールドを展開する後半部分、一粒で二度の美味しさが味わえる内容となっています。ボーナストラックの2曲も良い出来です。

スラッジメタルを基調とした重厚なアンサンブルが生み出すグルーヴ感と、女性的な妖艶さが入り混じったジャンル不問の強烈なサイケミュージック。ストーナーロック/サイケデリックロック愛好家から、グランジ、ドゥームメタルがお好きな方まで、ヘヴィーでサイケな音楽性をお求めの方には広くオススメできる作品です。