Coma Ecliptic / Between the Buried and Me

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Release : 2015/6/24

Genre : Metalcore / Progressive Metal

Samples : “The Coma Machine”

Tracklist :

1. Node

2. The Coma Machine

3. Dim Ignition

4. Famine Wolf

5. King Redeem / Queen Serene

6. Turn on the Darkness

7. The Ectopic Stroll  ★オススメ

8. Rapid Calm

9. Memory Palace

10. Option Oblivion

11. Life in Velvet

アメリカはノースキャロライナ州出身のプログレッシブ・メタルコアバンド、Between the Buried and Meの最新作。

プログレッシブメタル界における名盤の一つと名高い4thアルバム「Colors」で世界的な大出世を果たし、以降も安定したハイクオリティー作品をリリースし続ける安心と信頼のブランドとしてその名を確立したBetween the Buried and Me。複雑ながら遊び心も施されたインテリジェントな曲展開と官能的とすら言えるセクシーな美メロを組み合わせた独自の方法論で、作品を重ねる毎にその表現の幅を広げていった彼らですが、フルアルバムとしては7枚目となる本作においてはプログレッシブ・メタルのスタイルはそのままに、よりクリーントーンを増やした透明度の高いメロディーと贅肉を削ぎ落とした鋭利なギターリフによるミニマルでマスマティックなアンサンブルが印象的な作風となっています。

全体的にはThe Parallax: Hypersleep Dialogues (EP) から続く宇宙的なコズミック・サウンドが支配する内容で、幻想的なイントロを抜けてクリーントーンのヴォーカルが浮遊するスペーシーでメロディアスなオープナー#2、一秒先の展開すら読ませない複雑極まりないアンサンブルが不穏で混沌としたメロディーを紡ぎ出す#4、中盤の清廉なアコギの音色をバックに開放される叙情メロディーが心地良い#6、銀盤を織り交ぜたジャジー&ファンキーなメロディーが遊び心を感じさせるハイライトナンバー#7などがお気に入り。

過去作の中では最もジャンル横断的でプログレッシブな作風に仕上がっていますが、一方でメロディーにフックが乏しいため全体として印象に残りにくい作品となってしまっているように思います。彼らの魅力はテクニカルで攻撃的なアンサンブルだけでなく、その中にも一度聴いたら忘れられないほどにキャッチーなメロディーを巧妙に潜ませることだと思っているので、私と同じようにバンドを評価している方にとってはやや厳しい作品になるのではないでしょうか。個人的には今春リリースされたNative Constructのデビュー作を聴いた時と同じようなむず痒さを感じてしまいました…とは言え、先達として非常に高いポテンシャルを備えた作品である事には違いないので、ファンであればまず買ってみても損は無いのではと思います。