Ascension / Amiensus

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Release : 2015/7/1

Genre : Progressive / Atmospheric Black Metal

Samples : bandcamp

Tracklist :

1. On These Deserted Plains

2. Towards Horizon

3. What Words Create

4. One in Spirit

5. Delphic Æther

6. Divine Potion of Acumen

7. Time is Growing Old

8. Glass Dungeon

9. What Evil Lay Dormant

アメリカはミネソタ州を拠点とするプログレッシブ・ブラックメタルバンド、Amiensusの2ndアルバム。彼らの作品に触れるのは本作が初めてで、前作「Restoration」と共に購入しました。

フランスのノートルダム大聖堂(英名:Amiens Cathedral)をバンド名の由来とする彼らは、ジャンルレスでオリジナルなメタルサウンドを追求するべく2010年に結成され、ブラックメタルを基調としながらプログレッシブメタルや北欧産メロディックデスメタル、果てはポストロックやフォークまで吸収した、極めてドラマティックでハイブリッドなサウンドを奏でる8人編成のバンド。聖堂の名前をバンド名の由来とすることから伺えるように、彼ら自身が教会というイメージや意匠から与えられるインスピレーションを大事にしており、その音楽性もブラックメタルでありながら幻想的な抱擁感・神秘性を彷彿とさせるものとなっています。そんな彼らの激情的で美しいサウンドからは、Emperor, Opeth, In Vain, Wolves In The Throne Room, Agalloch, Insomniumといった、プログレッシブな展開美やアトモスフェリックで叙情的なメロディーを聴かせるバンド達が自然と浮かび上がってきます。

2012年にリリースされた1stフルアルバム「Restoration」も凄まじい完成度を誇りますが、本作はそれを更に上回る内容へと着実に進化を遂げた傑作に仕上がっています。持ち味である静と動を組み合わせたアンサンブルと叙情的なメロディーラインはそのままに、解放感のあるシンセや女性ヴォーカルを交えた美しいコーラスワーク、そして深みのあるアコースティックギター等をより効果的に駆使することで、一層の深みとスケール感の増したサウンドスケープを演出することに成功しています。

シンフォニックなシンセサウンドと共に爆発的なエネルギーを発散するメロディック・ブラックメタルナンバー#1に始まり、アコースティックギターの哀愁深い旋律をバックに紡がれる男女クリーンヴォーカルによる甘く切ない歌声、そして5分以降の多幸感溢れるバーストサウンドが感動の涙を誘うハイライトナンバー#2、シンフォニックなアレンジを施しながら、In Vain顔負けのプログレッシブな展開と共に勇壮な美旋律が広がっていく#3、Insomniumを思わせる叙情的なメロディーを奏でるリフワークと、地を踏み鳴らすような力強いドラミングが印象的な#4、オーケストレーションと銀盤の旋律、そして中盤からカットインされるバンドサウンドが厳かで神聖な音像を形作るインストナンバー#5、邪悪さと叙情性を兼ね備えたギターリフと激烈なブラストビート、ハーシュヴォーカルによる絶唱が支配する強烈無比なシンフォニック・ブラックメタルナンバー#6、アコースティックギターの旋律と浮遊感を演出するシンセが幻想的な序盤~中盤の流れから、メタリックなバンドアンサンブルによる終盤へとなだれ込む美しきミドルチューン#7、ゆっくりと闇に落ちていくようなピアノの切なげな演奏が木霊する小曲#8、そしてクライマックスを飾るに相応しい壮大なシンフォニック・ブラックメタルの秀曲#9にて幕を閉じます。

現代のヘヴィーメタルを牽引するバンド達の良き部分を積極的に取り入れながら、彼ら独自の美的感性で磨き上げ昇華させた傑作です。2015年下半期に入って間もなく、彗星のように現れた名作と言っても過言では無いでしょう。先述したような類似性を感じるバンドのうち、一つでもお好きなものがあればチェックしてみる事をオススメします。

コメント

  1. Todd より:

    Arigatō gozaimashita! – Todd – Bass – Amiensus

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