The Human Affliction / Paul Wardingham

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Release : 2015/7/14

Genre : Progressive Metal / Melodic Metal

Samples : “BEYOND HUMAN”

Tracklist :

1. Manufactured Existence

2. Beyond Human

3. Synthetic Mind  ★オススメ

4. The End Is the Beginning

5. Convergence

6. Digital Apocalypse

7. Earth 2.0

8. Simulated Reality

9. Destroy the Artilect

10. Exodus

11. Burning Chrome(feat. Per Nilsson)

イギリス生まれオーストラリア在住のギタリスト、Paul Wardinghamの2ndアルバム。

自らのYoutubeチャンネルで定期的にギターパフォーマンスを披露する一方、バンドのゲストミュージシャンとしてソロギターを弾いたりしているお方で、テクニックに裏打ちされた安定感ある演奏と素晴らしいメロディーセンスを兼ね備えたギタリストです。Jeff Loomis(ex-Nevermore)や、本作#11でもゲスト参加しているPer Nilsson(Scar Symmetry)らを想起させる機械のように正確でありながら艶やかなメロディーを奏でる早弾きだけでなく、力強く切れ味鋭いリフワークも特徴的なプレイスタイルで、4年前にリリースされたソロ名義でのデビューアルバム「Assimilate Regenerate」は先述したJeff LoomisやChristian Muenzner(ex-Obscura)といった著名なミュージシャンからの賞賛をはじめ、世界中で高く評価された力作でした。

本作はそんな前作から4年振りとなる作品。人々が現実世界から電脳世界へ脱却したポストアポカリプティックでサイバーパンクな世界観を基に生み出されたコンセプトアルバムで、アトモスフェリックで未来的なシンセサウンドと煌びやかなエレクトロニクス、そして前作以上にエモーショナル且つメロディアスに唄うギターワークが全編を仄かな退廃感と共に美しく彩る充実の内容で、更にキャッチーでアーティスティックな魅力の増した内容となっています。

特に、ゴリゴリに唸るシンセと高速タッピングの嵐が吹き荒れるメロディアスなサイバーメタルナンバー#1から、イントロから強烈な印象を残す重厚なバッキングリフの刻みに、クラシカルで流麗なギターフレーズと浮遊感を残すシンセサウンドが絡む#2、アトモスフェリックなシンセと仄かなDjentリフをバックに、叙情的なメロディーが怒涛のように繰り出される#3までの流れは完璧といっても過言ではないほど素晴らしく、ここまででメロディーを重視するメタラーの心は鷲掴みにされてしまうのではないでしょうか。その後の中盤でやや冗長感を覚える場面こそあれど、終盤に差し掛かれば再度熾烈な盛り上がりを魅せてくれます。結果的に最後まで殆どだれる事無く聴き通すことのできる、トータルクオリティーの極めて高い作品に仕上がっています。

私のように楽器の演奏経験が無く、技術に関する知識に疎い人間が聴いてもスムーズにその世界観に入り込むことのできる、非常に即効性の高い内容に衝撃を受けました。高品質なギターインスト作品を求めている方だけでなく、Scar SymmetryやSybreedといったサイバーメタルや、インダストリアルメタル、Djent等がお好きな方にもオススメ出来る力作です。

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