Weltschmerz / Totem Skin

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Release : 2015/10/12

Genre : Blackend Hardcore / Punk

Samples : bandcamp

Tracklist :

1. always ire

2. longing leans and beckon

3. reckless recluse

4. the mouth of man  ★オススメ

5. pretend

6. distant visitant

7. de blindas rike är den enögde kung

スウェーデン出身の叙情派ブラッケンド・ハードコアバンド、Totem Skinによる最新作。特徴的なアートワークはChris Panatierというアーティストによるもので、エンジニアリングはRolo Tomassiの新作も手がけたLewis Johnsが担当しています。

スウェディッシュ・ハードコアと言えばMartyrdödくらいしか思い浮かばない程度の知識しかない私ですが、少なくとも本作は今年聴いてきたハードコア作品の中でも、トップクラスの完成度を誇る作品でした。クラストコア風の乾いたギターリフが主導する怒涛のハードコア・アンサンブルの中に、スウェーデン産独特のトラディショナルな叙情フレーズやトレモロリフがふんだんに仕込まれていて、グルーヴィーでありながら美しいメロディーを同時に聴かせる芸当を極めた作品です。メロディーは同じ北欧出身のMartyrdödKvelertakと比べても更に土着的な荒涼さがあって、仄暗いメランコリーを湛えたフレーズが頻繁にカットインされます。楽曲の疾走度も近年の上2バンドより上回っていて、パンク~ハードコア、そしてヘヴィーメタルファンまで届く幅広い訴求力を持つ内容です。

ブラストビートを交えた凶暴なグルーヴが、メランコリックなトレモロリフを纏って吹雪のように荒れる#1にはじまり、雪崩のようなアンサンブルに乗るスラッジリフとハーシュヴォーカルが荒涼と鳴り響く#2、仄暗いメロディーを奏でるギターリフがダークな質感を持って疾駆する#3、大地を踏み鳴らすような力強いドラミングと勇壮なギターフレーズが土着的な趣を感じさせる#4、全編を覆うざらついたノイズギターと、中盤の憂いを帯びたアルペジオパートが美しくも悲壮感を強める#5、叙情的なギターフレーズをカットインしながら、緩急を織り交ぜた展開を見せる#6、そしてダークなスラッジリフと不穏なメロディーを紡ぐアルペジオギターがポストメタル然とした重厚なクライマックスナンバー#7で幕を閉じます。

過去作と比べても非常に安定した完成度を誇る力作で、アグレッシブな叙情ハードコアに飢えている方には是非ともオススメしたい一枚です。また現在、過去作も含めた全アルバムがbandcampでname your priceにて公開されているようなので、気になられた方は機を逃さずチェックしてみてくださいね(尚、私はname your price化する前に新作を7ユーロで購入しました泣)。