Second Psychedelic Coming: The Aquarius Tapes / Jess and the Ancient Ones

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Release  :2015/12/4

Genre : Psychedelic / Progressive Rock

Samples : bandcamp

Tracklist :

1. Samhain

2. The Flying Man

3. In Levitating Secret Dreams

4. The Equinox Death Trip

5. Wolves Inside My Head

6. Crossroad Lightning

7. The Lovers

8. Goetia of Love  ★オススメ

9. Goodbye to Virgin Grounds Forever

フィンランドのプログレッシブ・オカルトハードロックバンド、Jess and the Ancient Onesの2ndアルバム。地元のレコードレーベルSvart Recordsからのリリース。

デビュー作『Jess and the Ancient Ones』を聴いた時はクオリティーこそ新人離れしていたものの、Blood CeremonyやDevil’s Bloodといった”女性ヴォーカリスト擁するオカルト系ストーナーロックバンド”の先達に比べてしまうと流石に一歩遅れを取る内容で、当時は磨けば光る期待の新人として頭の片隅に追いやられていました。それだけに、今年も年末に差し掛かった時ふいに発表された本作『Second Psychedelic Coming: The Aquarius Tapes』を聴いた時の衝撃ったら凄まじく、作風こそ前作から忠実に受け継いでいるものの、ギターリフを中心とした全てのアンサンブルの内容が別人のようにレベルアップしており、リスナーとしては喜び・驚きを通り越して混乱してしまうほどの凄まじいクオリティーを誇る作品に感動を覚えました。尚、本作のリリースまでにトリプルギターのうちの一人が脱退してダブルギター編成となりましたが、それを歯牙にもかけないと言わんばかりの圧倒的な作品です。

地を這うようなベースライン・グルーヴィーなドラミング・そして70’sハードロック風のブルージーなフック満載のギターリフに、サイケデリックなキーボードの音色とJessの木霊するような歌唱が乗った魅惑のサイケデリック・ストーナーロック。楽曲展開や技巧的な部分も前作以上に凝っているようで、プログレッシブロックとしても十分通用する内容。前作で味気なく感じた部分が全て解消されており、アンダーグラウンドの妖しげな空気感を残しつつキャッチーに振り切れた作風へと生まれ変わっています。全曲ハイライトと言って良いほど粒だった良曲揃いで文字通り一気に聴き通すことが出来ますが、強いて挙げるとすればゴーストパレード的なポップ&ホラーなメロディーが心地良い#8. Goetia of Loveが特にお気に入り。

この手の作風としては文句無しの傑作です。今年のHR/HM界隈ではGhostの新作が大きな評価を得ていましたが、あれと正面から戦いを挑める唯一の作品と言っていいかもしれません。