Here Be Monsters / Motorpsycho

51-WgS1WanL

Release : 2016/2/19

Genre : Psychedelic / Progressive Rock

Samples : “Spin, Spin, Spin”

Tracklist :

  1. Sleepwalking
  2. Lacuna/Sunrise
  3. Running With Scissors
  4. I. M. S.
  5. Spin, Spin, Spin
  6. Sleepwalking Again
  7. Big Black Dog  ★オススメ

ノルウェーを代表するサイケデリック/プログレッシブロックバンド、Motorpsychoの最新作。

89年結成の大御所で、本作も含めてリリースしたアルバムの殆どがノルウェーの国内チャートで上位にランクインしてきた実績を持つなど、今や国民的な人気を博しているバンド。サイケデリックロック・プログレッシブロックを中心に、カンタベリー、フォーク、ヘヴィーメタル、ジャズ、ポストロックまで包含しつつ、北欧の牧歌的/幻想的なメロディーで味付けしたトラディショナルなロックサウンドは親しみやすく中毒性抜群。しかし20分近い楽曲もざらにある中、ここまで大衆的な人気を獲得している事実には驚く以外ありません。

私が聴いたことのあるのは彼らの作品の中でもほんの数作ですが、前作『Behind the Sun』がいまいち琴線に触れなかった事もあり購入を迷っていました。しかしいざ本作を聴いてみればその考えが恥ずかしくなるほどクオリティーの高い内容で、オールドスクールなプログレッシブ・ロックファンには堪らないノスタルジックで幻想的なメロディーが詰まっていて大満足。彼らの音楽性を構成する要素としてクラシック・ハードロックがあり、過去作でも少なからずそういった曲は顔を出していたのですが、本作ではその要素はほぼオミットされていて殆ど純粋なフォーク/プログレッシブ・ロックと化しています。前作では多彩な音楽的要素がややとっちらかって精彩を欠いていた風に感じた作風も、本作では表現のベクトルを絞る事で一貫して高いクオリティーと聴き易さを維持しています。特にラストナンバーを飾る17分超の大曲#7 Big Black Dogの完成度は凄まじいものがあり、優しく囁くコーラスと夢心地のメロディーを奏でるギターリフによる美しい4分間のイントロから、地鳴りのようなベースと叫びにも似たヴォーカルが主導する混沌としたサウンドへとぐいぐい移行していく様は圧巻。

今まで聴いてきたMotorpsycho作品の中では圧倒的に好みの作風でした。プログレッシブロックやサイケデリックロックがお好きな方は是非手にとってみてください。余り頻繁に聴いてきたバンドではありませんでしたが、これを機に過去作も更に掘り下げていきたいと思います。