Värähtelijä / Oranssi Pazuzu

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Release : 2016/2/26

Genre : Psychedelic / Avant-garde Black Metal

Samples : bandcamp

Tracklist :

  1. Saturaatio
  2. Lahja
  3. Värähtelijä
  4. Hypnotisoitu Viharukous
  5. Vasemman Käden Hierarkia  ★オススメ
  6. Havuluu
  7. Valveavaruus

フィンランドの異形化ブラックメタルバンド、Oranssi Pazuzuの4thアルバム。Oranssiとは英訳すると”Orange”で、”Pazuzu”という邪悪でモノトーンなワードの前にくっつけて人懐こかったり奇妙なイメージを持たせる意図があるそうな。

彼らの存在は前作『Valonielu』で知る事となったのですが、サイケデリックロック/プログレ/シューゲイザー/ブラックメタルといったアクの強い要素が、極めて自然に重ねられた変態的なサウンドで埋め尽くされた、アヴァンギャルドメタルの傑作でした。聴いている内に耳が迷子になりそうな難解な曲ばかりでしたが、不穏で神秘的なメロディーが纏わり付くように耳に残る、極めて中毒的なアルバムでした。

3年振りのリリースとなった本作『Värähtelijä』は、そんな彼らの暗黒面を更に掘り下げたような、ドス黒いという形容さえ憚られる奥深さと凄みに満ちた内容に仕上がっています。前作で披露した複雑怪奇な展開はそのままに、過剰なまでにリバーブの効いたギターや輪郭を暈したヴォーカル、地響きのような圧倒的な迫力で迫るドラミング、這うような気味悪さで唸りを上げるベース、そしてそれらを包み込むように神秘的な音のベールを張るシンセによって、まるで奈落の底から木霊する雄たけびの様な、おどろおどろしくも幻想的なサウンドスケープを構築。妙にキャッチーなメロディーも相まって、巣穴に近付いた聴き手を容赦なく中毒性の罠に引きずり込んでしまう、凶悪な作風に仕上がっています。前作に勝るとも劣らない素晴らしいクオリティーを誇る逸品です。