Legacy / Myrath

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Release : 2016/3/23

Genre : Progressive / Power Metal

Samples : “Believer”

Tracklist :

  1. Jasmin
  2. Believer
  3. Get Your Freedom Back  ★オススメ
  4. Nobody’s Lives
  5. The Needle
  6. Through Your Eyes
  7. The Unburnt
  8. I Want To Die
  9. Duat
  10. Endure The Silence
  11. Storm Of Lies

チュニジア産メロディック/プログレッシブ・メタルバンド、Myrathの4thアルバム。

元々はSynphony Xのカバーバンドとしてスタートし、フランスのネオクラシカル/プログレッシブメタルバンドAdagioのサポートアクトを務めた際にキーボーディストのKévinに才能を見出されたというエピソードを持つ本バンド。私は前作『Tales Of The Sands』から彼らの作品に触れたのですが、長年のリスペクト先であったSynphony Xを思わせる高い技術に裏打ちされた安定感とネオクラシカルなフレーズに、中東風のアラビアンなアレンジをふんだんに加えた独特のメロディーラインが印象的でした。Myrathとはアラビア語で「遺産」を意味するので本作はセルフタイトルアルバムという事になりますが、本作を聴けばその気合の入りっぷりがひしひしと伝わってきます。ミキシングをTony Lindgren、マスタリングをJens BogrenというFascination Street Studiosのコンビが手がけ、パワフルでありながらオーガニックな繊細さと奥行きのある臨場感を兼ね備えたサウンドプロダクションに仕上がっており、より彼らのスタイルに適したアレンジとなっています。そしてプロデュースはかつての師匠でもあったAdagioのKévin Codfertが担当。セルフタイトル作品に恥じない完璧なサポート体制の下、楽曲もそれに恥じない極めてハイレベルなナンバーが書き上げられ、バンド史上最高傑作と呼ばれる程の内容に仕上がっています。彼らの売りであったアラビアンなアレンジがバンドアンサンブルに完璧にマッチングし、前作を遥かに越える濃密で説得力のあるメロディーが聴かれます。またオーケストレーションをとても効果的に活用しており、まるで映画を鑑賞しているかのように物語的でドラマティック。ヴォーカルもその巧さは当初より折り紙つきでしたが、それに加えてこぶしを効かせた表現力や楽曲への浸透性も向上したように思います。

前作までのアクの強さがかなり解消されているため、中東風のメロディーに馴染みの無い方でも相当聴き易いのではないかと思います。メタル作品としてはもはやB級を完全に抜け出し、メジャーレベルの土俵にしっかりと地に足付いた貫禄を感じさせる傑作です。

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