Ursa / Novembre

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Release : 2016/4/1

Genre : Progressive / Gothic Metal

Samples : “Umana”

Tracklist :

  1. Australis
  2. The Rose
  3. Umana  ★オススメ
  4. Easter
  5. Ursa
  6. Oceans Of Afternoons
  7. Annoluce
  8. Agathae
  9. Bremen
  10. Fin

イタリア産プログレッシブ/ゴシックメタルバンド、Novembreの8thアルバム。Peaceville Recordsからのリリース。

1990年にCatacombという名のデスメタル・バンドとして誕生し、93年にNovembreに改名してからは現在のようなプログレッシブ/ドゥーム/ゴシックメタルの影響が強いスタイルに変わったという彼ら。私は2006年作『Materia』以降の作品しか聴いた事がないのですが、ヘヴィメタルだけでなくゴシックロックやプログレ、トラッド、シューゲイザーといった要素を巧みに交差させながら、メランコリックで幻想的なメロディーラインを聴かせてくれます。特に前作にあたる『The Blue』はOpethの『Blackwater Park』等と並ぶ2000年代メタル史における名盤として語られるだけあって、鬼気迫る表現力ときめ細やかな演奏が折り重なった、アルバムジャケットアートの蒼色の悲哀に染まった世界観を忠実に表現した極めて完成度の高い傑作でした。あれから9年、中心メンバーは2名になってしまいましたが遂に待望の新作がリリース、メタル界隈でも一部の層が大いに沸き立っています。長いブランクにも関わらず内容は秀逸の一言で、まるで人の手が入っていない自然に迷い込んだかのような、ジャケットアートの如き幻想的でオーガニックなサウンドスケープが広がっています。ヘヴィなリズムギターとクリーントーンのリードギターによる耽美な絡みや、オーロラのように美しいコーラスワーク、そしてアコースティックギターやグロウルの効果的なカットインに関してはこれまで同様に継承されていて、これが紛れもなくNovembreの新作であるという事をひしひしと感じさせてくれます。ポストロック、ブラックゲイズ的な要素の追加や更に表現力の増したヴォーカルワークによって、楽曲毎のバラエティー感や深みが増している点にも注目です。最近のバンドだとEnshineが彼らの音楽性に近いかもしれません。

単なる元の形への回帰ではなく、長い歳月を通じて幽玄と悲哀の音楽性を更に進歩させて戻って来てくれた事にただ感謝したいですね。メタルファンだけでなく、ポストロックや暗めのオルタナティブロックがお好きな方にも是非堪能して欲しい一枚。

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