Gore / Deftones

61lqyazbMEL

Release : 2016/4/8

Genre : Alternative Metal

Samples : “Prayers/Triangles”

Tracklist :

  1. Prayers / Triangles  ★オススメ
  2. Acid Hologram
  3. Doomed User
  4. Geometric Headdress
  5. Hearts And Wires
  6. Pittura Infamante
  7. Xenon
  8. (L)MIRL
  9. Gore
  10. Phantom Bride
  11. Rubicon

カリフォルニア州・サクラメント出身のオルタナティブ・メタルバンド、Deftonesの通算8枚目となるフルアルバム。

1995年に1stアルバム『Adrenaline』をリリースして以降、KornやSlipknot等と並んで新世代のヘヴィ・メタルシーンを支えるバンドとして語られる事になった彼らですが、ToolやRadiohead、Massive Attackといった面々からの影響も感じさせるダウナーでメロウなフレーズの数々は、他の”ニューメタル”と呼ばれるバンド達とは一線を画すユニークなものでした。既存の枠組みやジャンルに囚われず、独自の”オルタナティブ・ヘヴィ”を追求し続けた彼らは結成(1988年)から25年以上経った今でさえ、孤高の存在感を保ち続けています。近作ではヴォーカルを務めるチノ・モレノの上質なクリーントーンを中心に据えた、トリップホップやポストロック、Djent等の手法を織り交ぜた独自性の強いアンサンブルで、圧倒的なヘヴィネスとドリーミーなメロディーラインを兼ね備えたサウンドスケープを披露。しかし個人的には好みな音楽性であるにも関わらず、いつもメロディーがツボに入り切らずにヤキモキしてしまう存在でもあり続けました。とはいえ今回は先行公開曲”Prayers / Triangles”が見事に琴線にジャストミートしたため、大きな期待感と共に本作を購入。結果的には彼らのディスコグラフィーの中で最高に気に入った作品となりました。

12年リリースの前作『Koi No Yokan』から本作に至る間にヴォーカルのチノ・モレノが取り組んだ、ポスト・メタルバンドIsisの元メンバーと組んだPalmsや、トリップホップやインダストリアル・ロック、ゴス・ミュージックの要素を大量に採り入れたサイドプロジェクトCrossesで培った経験は、少なからず本作に影響を与えているように思います。両者で採用された多彩な音楽性は勿論、更に表現の幅を広げ洗練されたチノのヴォーカルラインも完璧にフィードバックされており、過去最高に歌心に満ちた内容に仕上がっています。また、眩暈を起こすほど強烈な空間の拡がりを感じさせるサウンドアレンジや、メタリックな硬質感よりもノイズロックやハードコアのように”触れれば切れる”凶暴なノイズギターもかなり印象的。重厚なアンサンブルはこれまで通りですが、メロディーは非常に扇情的で巨大な抑揚を感じさせます。音楽的な制約を設けない彼らが既存の”オルタナティブ・ヘヴィ”の枠組みすら突破し、未踏のヘヴィ・ミュージックを鳴らした逸品です。彼らのエクスペリメンタルな一面やチノの多彩なヴォーカルワークが楽しみな方にはこれ以上無い傑作となるでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*