Folklore / Big Big Train

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Release : 2016/5/27

Genre : Progressive Rock

Samples : bandcamp

Tracklist :

  1. Folklore
  2. London Plane  ★オススメ
  3. Along the Ridgeway
  4. Salisbury Giant
  5. The Transit of Venus Across the Sun
  6. Wassail
  7. Winkie
  8. Brooklands
  9. Telling the Bees

英国産プログレッシブ・ロックバンド、Big Big Trainの9thアルバム。

1990年にGreg Spawton(g)とAndy Poole(b)によって結成されたBig Big Trainですが、今作から若手プログレッシブ・ロックバンドのBeardfishからRikard Sjöblom(g/vo)、ストリングス担当の女性Danny Mannersが加入した事で、今や8名体制の大所帯となりました。Genesisに由来するシアトリカルで幻想的な調べや、MarillionやIt Bitesのようなポップで調和的なアンサンブルを引き継ぎつつモダンに仕上げる独自の作風は一貫しながら、”民間伝承”というアルバムタイトル通り本作ではトラッドやフォークミュージックのアコースティック要素を積極的に採り入れ、牧歌的・祭祀的な性格を強めたダイナミックな作品へと仕上がっています。私が彼らの作品に触れたのは6th『The Underfall Yard』が初めてなのですが、本作は少なくとも自分が聴いたものの中では最も琴線に触れた作品でした。

エスニックな管弦楽器の音色と分厚いコーラスワークが、ダイナミックなロックンロールのアンサンブルを彩る#1. Folkloreから良い意味で驚かせてくれますが、その後のエモーショナルに歌い上げるヴォーカルを、フルートやストリングスを織り交ぜた優しいシンフォニック・アレンジが囲む壮大なバラード#2. London Planeをはじめ、変化に富んだ珠玉のプログレッシブ・ロック/ポップナンバーが並びます。どの曲もにじみ出るような哀愁や叙情性を感じさせるメロディーやフレーズがそこかしこに散りばめられており、これまで印象付けられてきた英国的な”知性”や”品格”といったイメージはそのままに、より人間的な情味や力強さに溢れたキャッチーな作風へと仕上がっています。新機軸のアンサンブルと共に飛躍を遂げる事に成功した、今年のプログレッシブ・ロックの中では外す事の出来ない魅力に溢れた逸品です。

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