Eat the Light / Lotus

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Release : 2016/7/15

Genre : Experimental Rock / Electronic

Samples : bandcamp

Tracklist :

  1. Fearless  ★オススメ
  2. I’ve Been a Fool (Toy Guns)
  3. Eats the Light
  4. Move Too Fast
  5. Sleep When We Are Dead
  6. White Light Fadeaway
  7. Anti-Gravity
  8. Suntan
  9. When Our Nerves No Longer Twitch
  10. Sodium Vapor

アメリカのエクスペリメンタル/エレクトロニック・ジャムバンド、Lotusの最新作。

1999年に結成された5人組で、スタジオアルバムだけでも既に10枚近いリリースを重ねているベテランに片足突っ込んだバンド…なのですが、私は前作をちょろっと試聴したくらいで彼らの作品をまともに聴いたのは本作が初めて。そこでこれを機に過去作も幾つか聴いてみたのですが、初めてまともに聴いたというバイアスを抜きにしても、今作は明らかに彼らのディスコグラフィー中でもずば抜けた完成度を誇る傑作でした。自在な演奏にエレクトロ二クスを組み込んだ、ロックでありながらクラブミュージックにも通ずる音楽性はBattlesJaga Jazzistといった面々を想起させます。派手さは希薄でテクニックをひけらかす事もない代わりに、ダンスミュージック顔負けのグルーヴィーな演奏にミニマルで美しいメロディーを載せるのが彼らのスタイル。メンバーにヴォーカリストはおらず基本的にインスト楽曲がアルバムの大半を占めるのですが、最近はアルバムにゲストヴォーカルを招いた楽曲も散見されるようになり、また同じくヴォーカル入りのエクスペリメンタル/ヒップホップ・アルバム『Monks』をリリースしたりと新たな路線への布石(らしきもの)は打たれていました。そして本作はバンド史上初めて全曲にヴォーカルが入ったアルバムであり、歌によるポップなメロディーラインを持ち味のアンサンブルに乗せた非常にキャッチーな仕上がりとなっています。

#1. Fearlessから#5. Sleep When We Are Deadまでは高揚し心を鷲掴みにされるクールなメロディーと圧倒的なグルーヴが渦巻いています。対して後半は落ち着いたアンサンブルとトロピカルなメロディーラインが聴き手を優しく包み込む穏やかな楽曲が並びます。最初のうちはアグレッシブな前半部が印象に残りがちですが、後半部もまた聴き込みを重ねるほど良さが滲み出てくる渋い魅力があり、即効性と中毒性を兼ね備えたアルバムとなっています。

本作は『Hammerstrike』(2008)といった過去の傑作達と並べても遜色ない、突出した作品だと思います。ロックがお好きな方全般にオススメしたい普遍的な魅力に満ちた傑作です。

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