Between Waves / The Album Leaf

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Release : 2016/8/26

Genre : Post Rock / Ambient

Samples : “New Soul”

Tracklist :

  1. False Dawn
  2. Glimmering Lights
  3. New Soul
  4. Back to the Start
  5. Wandering Still
  6. Never Far
  7. Lost in the Fog
  8. Between Waves  ★オススメ
  9. Oneonta
  10. New Soul (Wes Jones Remix)
  11. Lost in the Fog (Wes Jones Remix)

Jimmy LaValle率いるアンビエント/ポストロックバンド、The Album Leafによる6thアルバム。

今年のフジロック初出演時の熱狂も冷めやらぬ中、当の私は本作のリリースについて全くのノーマークという体たらく。学生時代に『In a Safe Place』(2004)と『Into the Blue Again』(2006)をチラリと聴いて以来、長く彼らの音楽に触れる機会が無かったワケですが、グランジやノイズロックに強いSub PopからあのRelapse Recordsに転身したというニュースを聞き、「彼らも”こちら側”に来たか…」という中二病もとい謎の親近感のもと本作を購入。せっかくだからと過去作と併せて聴いてみたのですが、この『Between Waves』は彼らの最高傑作といっても差し支えない逸品だと確信しています。そして何より、過去作も含めて彼らの音楽に改めて向き合った事で、学生時代には正しく理解出来なかった彼らの魅力に気付けた事もあって、とても収穫の多い音楽体験となりました。

幻想的なシンセの旋律に包まれながら、柔らく穏やかなエレクトロニクスとギターリフレインが陽光のように降り注ぐ、母性と調和に満ちたアンサンブルでリスナーの心を掴んできた彼らですが、本作はRelapse Recordsという重力場を通過したことで、重いビートや幽玄なシンセの音色が木霊するダークで内省的なサウンドスケープへと変貌。電子音の感触はかなり無機質なものとなり、場面によってはチルアウトに近い表情を見せることも。一方で元々の魅力である大らかで美しいメロディーラインや、ブラスセクションやヴォーカルを交えた多彩なハーモニーも健在で、まるで宇宙空間のように広がりと奥行のある音像にも変わらず、そっと寄り添うような優しさと穏やかさが作品全体に満ちています。またヴォーカルの表現力向上っぷりが凄まじく、過去最大の活躍ぶりと言っても過言ではありません。

私の知る範囲ではLunatic Soulの最新作にも近い作風ですが、こちらの方がより人肌の感触が強く人懐っこい印象です。6年というスパンに恥じない芸術的な完成度で、聴くだけで宇宙旅行の妄想が三十倍くらい捗りそうな歴史的快作。

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