The Outpost / Blueneck

outpost200

Release : 2016/11/25

Genre : Post Rock / Ambient

Samples : bandcamp / iTunes / Spotify

Tracklist :

  1. From Beyond
  2. Ghosts  ★オススメ
  3. Hypnos
  4. Rats in the Wall
  5. The White Ship
  6. Glades
  7. Hive
  8. Other Gods

英ブリストル出身のアンビエント/ポストロックバンド、Blueneckの6thアルバム。

優しく朧げなシンセの音色と穏やかなギターフレーズ、ゆっくりと鼓動するダウンビートやエレクトロニクスが織り成すノスタルジックな世界観に、艶っぽい歌声がしっとりと浸透していく幻想的なサウンドスケープ。ポストロックに不可欠な美しいギターのバーストサウンドやパワフルなドラミング、UKオルタナ勢を彷彿させるダークで退廃的なメロディーラインを味付けに、アンビエントとポストロックの間を自由に行き来する、至高のアトモスフェリック・ミュージックを奏でるバンドです。

前作『King Nine』はどちらかと言えばアンビエントよりもポストロックに寄せたもので、ノスタルジックな暖色のメロディーがクリアなサウンドプロダクションによって浮かび上がる、これまでの作風からすればやや異色な内容でした。そして続く『The Outpost』では、メロディーこそ前作の人懐っこさとノスタルジーに満ちた感触こそあれ、周囲を覆うサウンドはエレクトロニクスやアンビエントシンセ、ウィスパーボイスの増量によって更にアトモスフェリックなものとなっています。霞みがかったサウンドに掴みどころは少ないけれど、だからこそ、ギターやヴォーカルの紡ぐ美しい旋律が周囲に埋もれずにキラキラと映える、そんな美しい情景が本作には目一杯詰まっています。

デジタルビートによる無機質な感触から、美しいメロディーを紡ぐ歌声やギターアルペジオ、シンセとディストーションギターの強烈なバーストサウンドが大きなダイナミズムを生む#1. From Beyond、暈したギターとシンセのリフレイン、叙情的なウィスパーボイスとピアノがその名の通り幽遠な美しさを醸し出す#2. Ghosts、流れるような演奏で煌くギターサウンドに彩られ、リバーブを効かせたヴォーカルと霧のようなシンセが揺らめく幻想的なナンバー#3. Hypnos、無機的な電子音とディストーションギターのドローンサウンドに、メランコリックなヴォーカルとピアノの旋律が儚げに融けていく#4. Rats in the Wall、悲しげなアルペジオギターの旋律をバックに、コーラスを交えて切々と歌い上げるヴォーカルにスポットを当てた悲哀のバラード#5. The White Ship、グネグネと蠢く電子音と機械的なビートが、ヴォーカルとギターの美旋律を退廃的に彩る#6. Glades、暈したビートとヴォーカルが、渋い旋律のギターを交えて煙のように揺らめく#7. Hive、アンビエントシンセの生み出すそよ風にあてられて、優しく爽やかなギターフレーズとウィスパーボイスが揺らめく#8. Other Godsまで、美しく構築的な、完成度の高いナンバーが並びます。

傑作だった前作に勝るとも劣らない、良い作品です。彼らのファンであれば間違いなくオススメ出来るし、そうでなくともSigur RósやHammock、Radiohead等がお好きな方には無条件でオススメしたい、高品質な逸品に仕上がっています。

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