Emily’s D+Evolution / Esperanza Spalding

Release : 2016/3/4

Genre : Jazz / Rock / Funk / Soul / Pop

Samples : Spotify / Apple Music

Tracklist :

  1. Good Lava
  2. Unconditional Love
  3. Judas
  4. Earth To Heaven
  5. One
  6. Rest In Pleasure  ★オススメ
  7. Ebony And Ivy
  8. Noble Nobles
  9. Farewell Dolly
  10. Elevate Or Operate
  11. Funk The Fear
  12. I Want It Now
  13. Change Us
  14. Unconditional Love (Alternate Version)

米オレゴン州出身のジャズベーシスト兼シンガー、Esperanza Spaldingの5thフルアルバム。第53回グラミー賞で、ジャズ・ミュージシャンとしては初の最優秀新人賞を受賞した経歴を持っています。

そのセンセーショナルな経歴も含め非常に多くの注目を集めてきたアーティストですが、恥ずかしながら彼女の作品を聴くのは本作が初めて。たしか秋頃に買ったはずですが、余りにも多くの要素がコラージュされていて最初は本当に目が回りました。「僕にはまだ早いアルバムなのかもしれない…」と思いつつ、何度も挑戦して最近ようやくその魅力を飲み込む事が出来た次第。本作を聴くと、まずその余りにもスムーズな演奏に注目してしまいます。テクニカルな部分に門外漢な私ですらそうなのだから、楽器経験者ならば必ずと言って良いかも。本作から聴こえてくる一音一音は怖いくらいにムダが感じられないし、それでいていちいちスリリングで楽しい。その”完璧過ぎる”アンサンブルは、ある一瞬ではジャズで、ある一瞬ではロック、ある一瞬ではソウル、ある一瞬ではファンク、その他にもラテンミュージックや、もっと原初的なアフリカンミュージック…などなど、私には到底数え切れない程に多彩な音楽性をピースにして、パズルのように一つのポップミュージックとしての情景を完成させていくという、およそ人間業では考えられないような絶技を平然とこなしています。そしてとどめとばかりに、重鎮Tony Visconti(今年リリースされた遺作も含め、David Bowieの諸作をプロデュースしてきた)も加わった完璧なサウンドメイキング。これが傑作にならないハズがないですよね。

どこかミュージカル的な、シネマティックなダイナミズムを伴って進行していく本作ですが、個人的には曲調が明るい”陽”のナンバーよりも、比較的落ち着いたアンサンブルで美メロを聴かせてくれる#2. Unconditional Love#3. Judas#6. Rest In Pleasure#8. Noble Nobles、の方が特に気に入っています。しかし”陽”のナンバーでも#11. Funk The Fearだけは例外。この曲は突き抜けて良いです。

既に多くの音楽メディアから「年間ベストアルバム」に選出されている本作ですが、間違いなく評価に違わないクオリティーを備えています。ラップミュージックが全盛を迎えようとしているこの時代において、私にとっては数少ないツボにハマったポップミュージック。

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