Soft Regime “Hard Feelings”

Country :Multinational

Release : 2018/3/2

Label : Elefant Records

Genre : Synthpop / Electropop

Samples : bandcamp

Tracklist :

  1. The Soft Regime
  2. Lockdown
  3. Futura Ad Acta
  4. Wild Swimming (With Dickon)
  5. Johnny  ★オススメ
  6. Capri Underground
  7. Nothing Really
  8. A Propos

私の周辺でSoft Regimeの新作が思ったより注目されていない。これは深刻な事件の前触れかもしれない…。フランス、ドイツ、そしてイギリス国籍の混成トリオによってリリースされたこのミニアルバムは、もっともっと注目されて然るべきです。20年ほどタイムスリップしたかのようなシンセの音色、一昔前のユーロポップやシンセポップを思わせる甘酸っぱいフレーズが海のように広がる『Hard Feelings』は、クリアな音質と洗練されたビートによって古臭さを全く感じさせることのない温故知新の体現。この手のポップミュージックが好きな人なら、再生ボタンを押して10秒以内にノックダウンすること確実な劇薬中の劇薬。本作をキメれば嫌なことも一瞬で多幸色に塗りかえられますよ!

フランス、ドイツ、イギリス国籍と上述しましたが、具体的には作曲とプロダクションを担当するクリスチャン、歌詞とメロディーを執筆するティム、そしてヴォーカルを担当するアストリッドがSoft Regimeの構成員。誰がどこの出身かまでは分かりませんでしたが…この3人の化学反応は本当に素晴らしくて、特にビートやパーカッションの音作りには拘りを感じさせます。スウィートなメロディーに溶ける緩やかなグルーヴが本当に心地良いんですよね。クリスチャンとティムの作曲者・ビートメイカー・メロディーメイカーとして才能がビシビシ伝わってきます。またアストリッドの歌はキャッチーなエレポップから幻想的なバラードまで見事にフィットしていて、正にこのグループに彼女有り!な風格が早くも漂ってきました。

去年リリースされたシングル『Michelangelo』が早耳なリスナーの間で話題を呼びましたが、本作はそれに続く待望のミニアルバム。そして仮に”Michelangelo”が本作に収録されていたとして、その存在が霞むんじゃないかという程ハイクオリティーなポップチューンでひしめいています。特に#2. Lockdownと#5. Johnnyは強烈で、何度も繰り返し聞いてしまう魔力があります。その2曲に隠れがちですが、#6. Capri Undergroundの透き通った美しさが本作における清涼剤として機能していて、なくてはならない楽曲である事も忘れてはなりません。30~1分ほどの曲が3曲、3~4分程の楽曲が5曲と短いランタイムですが、内容の密度とリピート性は多くのポップアルバムを凌駕します。ノスタルジックで甘いポップスが好きで、彼らを初めて知った方は是非本作に触れてみてください。きっと後悔しないはずです。