Mid-Air Thief “Crumbling”

Country : South Korea

Release : 2018/8/7

Label : –

Genre : Contemporary Folk / Electronica / Experimental / Dream Pop

Sample : bandcamp

Tracklist : 

  1. Why?
  2. Ahhhh, These Chains!
  3. Gameun Deut  ★オススメ
  4. Curve and Light
  5. Crumbling Together
  6. Protector
  7. Dirt
  8. No Answer

韓国の音楽はK-Popも含めて全く分からなくて、このMid-Air Thiefもbandcampで偶々見つけただけ。けどもいざ聴いてみると、形容不能のやべー音楽がそこにありました。エレクトロニック・サイケフォーク?エクスペリメンタル・ドリームポップ?色々な要素がパズルみたいに組み合わさっていて、一言で言い表せない。ただ、聴いていて心地良い。どの曲も共通して、エアリーで心地良い。音楽はとても実験的なんだけど自己満足風ではなく、聴き手の事を慮って作られているのがひしひしと伝わってきます。

軽く調べてみると、Mid-Air Thief(空中泥棒)は公衆道徳という個人アーティストの別名義らしい。こちらは去年にセルフタイトルのアルバムをリリースしていて、何と日本盤も出ています。一方Mid-Air Thiefはというと、名義を変えてリリースした影響か日本人で話題にしている方は殆どいませんでした。公衆道徳のアルバムも買って聴いてみましたが、こちらはアコースティックギターが前面に出たフォーク/ソフト・サイケのアルバムといった感じで、Mid-Air Thiefと繋がるものもありながら、音楽的には別物となっています。Mid-Air Thiefはもっとアブストラクトで、フォークトロニカ、ドリームポップ、サイケ、アンビエント、エクスペリメンタルミュージックの闇鍋状態。でも、公衆道徳より聴き易いと感じたのが不思議。レトロ風味溢れる電子音、時折カットインされる可憐な女性ヴォーカル、生楽器の親しみ易いメロディー達のおかげでしょうか。本作を可能な限り一言で捉えるなら「ポップアルバム」なんだと思います。部分的にはJuana MolinaとかOneohtrix Point Neverの新作に通ずるものもあるなと思いました。

散りばめられた繊細な音の一つ一つが、夢心地のサウンドスケープを形作りながら万華鏡のように変遷していく、スイートで幻想的な作品。ユニークなポップ・ミュージックをお探しの方は是非。しかし、これほどの才能が日本で知られないのは余りにも勿体無さすぎる。この記事が少しでも彼の認知度を上げる一助となれば…と思います。