The Twilight Sad “It Won/t Be like This All the Time”

Country : UK

Release : 2019/1/18

Label : Rock Action Records

Genre : Post Punk / Alternative / Indie Rock

Sample : Youtube

Tracklist : 

  1. [10 Good Reasons for Modern Drugs]
  2. Shooting Dennis Hopper Shooting
  3. The Arbor
  4. VTr
  5. Sunday Day13
  6. I/m Not Here [Missing Face]
  7. Auge_Maschine
  8. Keep It All to Myself
  9. Girl Chewing Gum
  10. Let/s Get Lost
  11. Videograms  ★オススメ

スコットランド出身のポストパンク/インディーロックバンドが5年振りに放つ新作は、2010年代を締めくくるに相応しい近代オルタナティブ・ロックの総決算にして、ロックの枠組みを越える新たな黄金比をも示した快作。一見してジーザス&メリー・チェインとモグワイ、あるいはレディオヘッドとデペッシュモードの混血児のように映る本作は、ポストパンク、ノイズロック、シューゲイザー、ポストロックといったロックの亜流たちだけでなく、ドリームポップやシンセポップ、エレクトロ、アンビエントの風味付けを施した音響的娯楽の極地。ロックとして時にギリギリの体裁を保ちながら音響の地平線へと突っ走る様は、日本のバンド、スーパーカーがかつて志向した音楽性にも重なるような気がします。

本作のリリースまでにオリジナルメンバーでもあるドラマー、Mark Devineが脱退するというアクシデントがありました。しかし交代で加入したSebastien Schultzのプレイもまた素晴らしい。彼の「エアリー」なドラムは本作の強力な清涼剤の一つです。また過去作と比べて明らかに異なるのはギター、シンセ、そしてヴォーカルが紡ぎだすリリカルな音色の数々。彼らの活躍によってメロディーが別人レベルで豊かになっています。音楽から伝わる感情も今までの様にほぼダウナー一辺倒ではなく、虚無感から抜け出そうとする一縷の望みを見出せます。悲しみを纏いながらも殻を突き破るような快活さを併せ持った本作は、多くのリスナーに癒しと勇気を与えてくれる筈です。