J.Lamotta すずめ “SUZUME”

Country : Israel

Release : 2019/4/12

Label : Jakarta Records

Genre : Soul / Jazz / Hip Hop

Sample : bandcamp

Tracklist : 

  1. If you wanna
  2. Shake it  ★オススメ
  3. Back in town
  4. Shine
  5. Where’s the sun in Berlin
  6. Deal with it II
  7. Turning
  8. Free the Jazz feat. Technical Development
  9. Shuga Boi
  10. That’s what I call (Freedom)
  11. Free the Jazz (Instrumental)
  12. Ulai/Maybe

テルアビブでモロッコ人の家系に生まれ、現在はベルリンを拠点に活動するミュージシャン兼プロデューサーJ.Lamotta すずめ。「すずめ」という言葉は、前作のアートワークにも携わったベルリン在住のグラフィックデザイナー川井田 好慶氏から教わったのだとか。すずめに関する特別な思い入れもあり自ら「すずめ」を名乗るように。詳しいエピソードはMikikiのインタビュー記事から知る事が出来ます。

J・ディラの熱狂的なファンであるという彼女。近年頻繁に耳にする彼の名前ですが、ブラックミュージックをルーツとするアーティストにとって、J・ディラは今や基礎教養なのかもしれませんね。いざ本作を聴いてみると彼だけでなくソランジュやネイ・パーム(ハイエイタス・カイヨーテ)が脳裏を過ぎりました。肩の力の抜け具合はノーネームっぽいかな。本作は全編生バンドによる演奏で、自身もポケットトランペットやパーカッションを操っています。ギターの弾き語りスタイルとサンプラーを駆使した生々しい程に素朴な前作と比べて、ゴージャスでヴィンテージ感のあるサウンドです。音質も前作から格段に良くなり、総勢20名以上のゲストミュージシャンを収容するのに十分な透明感や奥行きがあります。結果としてアングラ、ローファイな雰囲気は薄れましたが、特徴的な暖かみのあるメロディーはそのままにビッグバンド率いる気品と貫禄を纏うようになりました。

上記の様な作風の違いもあって、#6. Deal with it IIや#9. Shuga Boiのような前作収録曲のリメイク的な楽曲も新鮮な気持ちで楽しむ事が出来ました。特に#2. Shake itの甘くフレッシュなキーボードは初見時のインパクトが強く忘れられません。歌は前作にも増して瑞々しく、晴れ渡った朝方のように爽やかな音色を届けてくれます。本作を聴いてコーヒータイムに彩りを加えるのも乙なものです。