Sadistik “Haunted Gardens”

Country : USA

Release : 2019/4/20

Label : Clockwork Grey Music

Genre : Hip Hop / Rap / Alternative

Sample : bandcamp

Tracklist : 

  1. All My Poisons Sit in Frames
  2. Eden
  3. 8 1/2
  4. Burning Lakes
  5. Daisies
  6. Man’s Best Friend
  7. Alcoves
  8. Coals
  9. Sistine Chapel
  10. Gallows Hill
  11. Koi
  12. Saints  ★オススメ
  13. From the Gossamer

1stアルバム『The Balancing Act』(2008)で注目を浴びたEmancipatorとの共同作業に始まり、Blue Sky Black Death、Kno、Eric Gといったジャンルを超越したアンダーグラウンドシーンの雄達とのコラボレーション、それも作品毎に面々を変えながらSadistikの音楽は常にアップデートされ続けてきました。上述した1st、そして急逝した父に捧げたという2nd『Flowers for My Father』(2013)はエレクトロニカ、ダウンテンポのクリーンなサウンドスケープにSadistikの絞り出すようなラップが乗る、耽美なアブストラクト・ヒップホップ。日本のアーティストに絞るなら最近のDJ KRUSHに通ずるものがあるかもしれません。

トラップビートの導入が始まる3rd『Ultraviolet』(2013)、そしてそれを本格化させた前作『Altars』(2017)は一転してダーティでヘヴィーな作風となりました。美しいメロディーは健在ですが、それより自傷的な悲哀やシリアスなテクスチャが目立っていました。Sadistikの闇の側面が強く表出したこの2作も、初期2作と同様にハイクオリティーな作品です。

そして2年振りの新作となった本作『Haunted Gardens』は、トラップを引き継ぎつつも多彩なビートを聴かせ、初期の美しいエレクトロニック・テクスチャが張り巡らされたクリーンな作風に回帰。VAGUE003、Foxwedding、Killedmyselfといった最新のアングラ・トラックメイカーの力も借り、柔らかなアンビエント・サウンドとヒップホップの冷たさ・中毒性を上手く融合しています。モダンクラシカルなストリングスの音色が聴こえてくる場面、またローファイなサウンドアレンジが施された場面もあって、時にThe Caretakerを連想させる事すらある本作は長く聴き続けられるタイムレスな魅力があります。個人的には先行公開された#12. Saintsの圧倒的な清らかさに是非触れて欲しい。浄化されてください。