Renegades Of Jazz “Nevertheless”
Country : Germany
Release : 2019/6/7
Label : Agogo Records
Genre : Jazz / Hip-Hop / Afrobeats
Sample : bandcamp
Tracklist :
- Lemon Squeezers
- Big Fish
- Another Day (Going In Too Deep)
- Nevertheless
- Hot Wired feat. Donnie Numeric
- Light Me Up feat. Clair Fallows
- En Route feat. Urda ★オススメ
- Then And Now
- Don’t Break My Love feat. Afrika Fuentes
- Hands And Hands feat. Bedos Mavanubu
- Set Me Free feat. Jon Kenzie
- This Journey feat. Kemi Ade
ドイツを拠点に活動する作曲家/プロデューサー、David HankeことRenegades Of Jazzの最新作。2011年のデビューアルバム『Hip to the Jive』から数えて4作目となります。
ブレイクビーツとビッグバンド・ジャズのコラボレーションをベースに、アフロ、ヒップホップ、ソウル、エレクトロスウィングといった要素を飾りつけした良質なクラブ・ミュージックを提供してきた彼。そのルーツは幼少期を過ごしたタンザニアにあり、前作『Moyo Wangu』は当時の思い出にフォーカスしたアフロ・ファンキーな作品でした。
3年振りとなる本作は前作程の濃厚なアフロではありません。しかし上述した要素をバランスよく詰め込みながら、過去最高に鋭く軽快なビート、キャッチーな銀盤とベースの旋律、羽が生えたようなギター、そして十八番である迫力満点のホーンセクションなど、演奏面で非常におかずの多い内容に仕上がっています。アルバムのどこを切り取っても美味しい、聴き所満載なアルバムです。
そんな本作の魅力を凝縮したオープナー#1. Lemon Squeezersに始まり、#2. Big Fish、#4. Nevertheless、#8. Then And Nowといったインストナンバーはどれも軽快で爽やかな聴き心地。一方、#5. Hot Wired、#6. Light Me Up、#7. En Route、#9. Don’t Break My Loveといったヒップホップ、ソウルのアーティストが集結するヴォーカルナンバーはパワフルでグルーヴィー。そんなインストとヴォーカルナンバーを織り交ぜながら、アルバムはアッパーに進行していきます。
#10. Hands And Handsからは一転、幕引きへとミドル~スローテンポの穏やかな曲たちが導きます。特にラストナンバー#12. This Journeyの美しさは折り紙付きで、彼の別プロジェクトKenoで見せてくれたような、モダン&チルなダウンテンポ・チューン。個人的にはRenegades Of Jazzといえば中盤までのアッパーなダンスチューンのイメージなのですが、この3曲も悪くなくアルバムの中でしっかりと役割を果たしています。
総じて、これまでのRenegades Of Jazzのファンであるなら間違いなく買って損はない作品です。人を選ばないキャッチーな演奏が魅力なアーティストでもあるので、この記事で彼を初めて知ったという方も、本作を機に是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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