2020年 “年間ベストアルバム”

2020年最も聴きかじった9枚。今年は全く記事更新出来なくてごめんね。

No9.KATE NV “Room for the Moon”

Experimental Pop
ロシア人シンガーソングライターの3作目。ロシアから見つめた80年代への情景ってだけでもう面白い。更にそれを古臭く感じさせない作曲とミックスのセンスが抜群に光る1枚でした。

No8.Moodymann “TAKEN AWAY”

Deep HouseFunkSoulHip Hop
デトロイト出身のプロデューサー/DJによる最新作。昔日のソウルミュージックを濃密にアレンジし、ダンスミュージックに昇華しています。むせ返るほどの渋さとオシャレ感が絶妙なバランスで同居していて、一口で二度美味しいお得なアルバム。

No7.Lunatic Soul “Through Shaded Woods”

Progressive Rock
ポーランドのプログレッシブロックバンドRiversideのフロントマンによるソロプロジェクト最新作。前作はエレクトロニックミュージックの趣が強い作風でしたが、今作はアコースティックな音色が支配しています。まるでヴァイキングミュージックの様な勇壮な雰囲気を前面に、繊細な手つきでプログレッシブ・ロックのタペストリーが紡がれていく。壮大かつ至上の美を堪能できる逸品。

No6.Onslaught “Generation Antichrist”

Slash Metal
英国産スラッシュメタルバンドの7作目。ヴォーカルチェンジという波乱があったものの、その影響はマイナスどころか新陳代謝によって新たなエネルギーをもたらしているような気さえする、余りにも痛快怒涛のスラッシュメタルを披露。ヘヴィーメタルから離れかけていた私にとって、そのカッコよさを再認識させてくれた快作です。

No5.Noble Oak “Horizon”

DreamwaveDream Pop
カナダはトロント出身のマルチミュージシャン兼プロデューサーによる最新作。前作「Collapsing Together」から注目していましたが、本作もまた素晴らしかった。まるで青春時代がフラッシュバックし、思い出に胸が締め付けられるような、甘く切ないメロディーが全編を覆っています。

No4.Crippled Black Phoenix “Ellengæst”

Progressive Metal
前作『Great Escape』の非常にキャッチーな作風が私の好みにドはまりしたCrippled Black Phoenixによる最新作は、引き続きポストロックやゴシックメタルの香気漂うプログレッシブメタルという好みど真ん中を射抜きつつ、AnathemaのVincent Cavanaghや今年KscopeからソロアルバムをリリースしたJonathan Hultenなど様々なヴォーカリストをフィーチャーした意欲作。重低音はより攻撃的に研ぎ澄まされ、メロディーはより暗く艶めき、バンドの魅力を前作以上に引き出しています。

No3.EX-LYD “Chip Heat”

Chiptune
オランダはユトレヒト出身のトラックメイカーによる最新作。ちょっと息抜きしたい時とか、元気を出したい時に良いよね、チップチューン。聴く栄養ドリンクとして重宝しています。そんな理由からバンドキャンプで時々漁ってるのですが、本作は今年聴いたチップチューンの中では群を抜いた完成度でした。8bitサウンド以外も駆使した分厚い音のレイヤーが特徴的で、シンセポップとしても通じそう。今年聴いた作品の中では飛び切りの中毒性で、Youtubeの異様に多い再生回数(オープニングトラックは確認時点で35万回以上)にも納得。

No2.Kamaal Williams “Wu Hen”

Jazz
サウスロンドン出身の新進気鋭のプロデューサー、Henry WuことKamaal Williamsによる2作目。ジャズに自身のルーツであるヒップホップやハウス、ソウル、ファンクなどを重ねた広義のダンスミュージック。ビートの配置がとにかく巧みで、徹頭徹尾グルーヴの嵐。退廃的なストリートの雰囲気醸し出すメロディーに誘われ、途切れる事のない心地良さが電撃的に駆け巡る傑作です。

No1.Machinedrum “A View of U”

drum & bassbreakbeatHipHophouse
LA拠点のプロデューサーTravis StewartことMachinedrumによる9作目。ドラムンベース、ブレイクビーツをベースにした音楽でここまで「ポップス」として昇華された音楽を聴いたことが無かったので、初めて聴いた時の衝撃は凄まじいものでした。Sub Focus、Chrome Sparks、Father、Freddie Gibbs、Mono/Poly、Tigran Hamasyanなど多ジャンルの豪華メンバーとコラボレーションし、それぞれの魅力を引き出しつつも「体外離脱」というテーマのもと肉感的な印象を廃し、一貫して冷たく霊的なアンビエンスが支配するコンセプトアルバムに仕上がっている点がプロデューサーとしての天才性を物語っています。